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A.ランゲ&ゾーネ サンフランシスコにオープンした新サロン。

時計に囲まれて育ったウェーバー氏は、仕事中のほとんどの時間を時計の修理に費やしている(あるいは、同じことができるようにほかの人を育成している)。彼は時計が大好きで、いまでも空き時間にヴィンテージウォッチを修理していると話してくれた。ヴィンテージウォッチに携わるのが好きな理由は、職人技やハンドメイドのよさ、そしてその魅力を感じられるからだという。

要するにランゲはほかのどの現代的な“グループブランド”よりも、これと同じ資質を備えているのである。私にとって、ウェーバー氏の情熱と、彼がヴィンテージウォッチとランゲのあいだに見出す繋がりは、ランゲの本質を象徴している。機械式時計製造の長い伝統を、美しい現代の時計に変えることに成功しているのだ。だからこそ、カルティエスーパーコピー代引き優良サイトブランドがいまでも年間約5000本しか時計を製造していない理由であり(参考までに、オーデマ ピゲは約5万本を製造していると推定される)、再興から30年しか経っていないにもかかわらず、多くの熱心なコレクターがいるのだ。

サンフランシスコのギアリー・ストリートにグランドオープンしたランゲサロンで、CEOのヴィルヘルム・シュミット氏と私は、数カ月前に彼がベン(・クライマー)と話した内容の続きである小売戦略におけるブランドの転換について数分間話した。ブティックとは異なり、サロンはサンフランシスコのユニオンスクエアにある建物の3階に位置する。予約なしでも利用できるが、どちらかというと既存の顧客と時計についてゆっくりと話すために設計されているようだ。ランゲは、シリコンバレーを中心とした富裕層のコレクターに支えられており、彼らはブランドの初期からその成長を支えてきた。

CEOのヴィルヘルム・シュミット氏は、卸売から消費者直販への移行について、「これは2017年に始まった旅です」と述べた。例えば、ランゲはサロンの開店準備に伴い、これまでのベイエリアの小売業者(ほかの米国全土と同様に)との関係を断ち切った。サンフランシスコのサロンはランゲにとってアメリカ初の出店であり、今のランゲはアメリカにおける理想的な拠点構築の最終段階に近づいているとシュミット氏は語った。

lange salon san francisco
新しいサロンの内部。

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私たちは10年かけて実現する計画でしたが、COVIDが発生したとき、いまやらなければ2度と実現しないかもしれないと悟りました。そこで私たちは計画を加速し、10年かけて行う予定だったことを5年で成し遂げました。現在、少なくともアメリカでは、その最終段階に差し掛かっています」と同氏は話す。ランゲは現在、アメリカ内に8つのブティックを展開しており、今後12カ月以内に少なくとももうひとつのブティックをオープンする予定である。

lange pisa datograph
10本のみ生産されたプラチナ製のピサ・ダトグラフは、これまでにつくられたなかで最もクールなランゲのひとつだ。

小売の業務も興味深いが、ランゲにとっては常に時計が中心である。そこで今年登場したハニーゴールドのダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨンについても話をした。

「これは究極のダトグラフです。25周年を祝うために、これ以上何ができるでしょうか?」とシュミット氏。私たちは改良されたCal.L952.4について少し話をした。マーク・(カウズラリッチ)がIntroducing記事で指摘していたように、新ムーブメントは旧ムーブメントに比べて部品点数が45点少なくなっている。シュミット氏によると、そのうちの20点はパワーリザーブインジケーターを外したためだという。同氏はウィンクをしながら、ランゲが過去10年間でよりよいムーブメントを製造するために“多くのことを学んだ”と述べ、目に見えない(彼が共有しなかった)ほかの改良点もあることを示唆した。ランゲはユーザーが目にすることのない部分にも誇りを持っていることは明らかだ。

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コレクターがランゲを愛する理由のひとつは、サクソニアのような“エントリーレベル”の時計にも、その圧倒的な存在感を持つハイエンドモデルと同じくらいの配慮と職人技を注いでいることである。

もうひとつの話題としてシュミット氏は、リシュモンが支援する、紛失や盗難に遭った時計の登録および検索を支援するイニシアチブ、エンクイラス(Enquirus)についても触れた。

「私たちは手厚くサポートしています」とシュミット氏。「常に懸念されるのは、自分がターゲットにされていると感じて、素敵な時計を身につけられないことです。それはあまりいい状況ではありません。盗まれた時計が市場に存在しないようにすることで影響を与えることができれば、素晴らしいことでしょう」

G-SHOCKが樹脂モデルで培ってきたCMF(カラー・マテリアル・フィニッシュ)デザインをフルメタルに応用しつつ、

これまでG-SHOCKを手にしたことのない人々に対しても広くアプローチしていきたいという思いから企画されたモデルとなっている。

そもそもこれまでのフルメタルG-SHOCKは、IWCスーパーコピー代引き優良サイト限定モデルを含めてもブラックを基調としたものが多かった。しかし、ブランドは2023年秋にリリースされたGMW-B5000、GM-B2000で、マルチカラーやグラデーションカラーの採用によって従来のラインナップとは一風異なるテイストに挑戦。現在のG-SHOCKにおける中心的存在であるふたつのシリーズ(5000および2100)に共通のカラーリングを用いることで、ユーザーのパーソナリティに合わせて選べるようにとデザインがなされていた。そして、今作では特に若年層にアピールする狙いや日本国内での人気の高さを考慮した結果、色鮮やかなブルーが選ばれたのだという。

その色調は、シルバーのフルメタル外装に自然と調和するメタリックブルー。GMW-B5000Dでは、文字盤上のアイコニックなレンガパターンを生かすために外周の狭い面積にのみブルーの蒸着を施した。しかし、従来のステンレススティール製モデルではあまり見られなかった白黒反転のネガ液晶の採用によってブルーの挿し色がいっそう際立つデザインとなっており、時計全体の印象もグッと引き締まっている。その一方で、より繊細な試行錯誤を重ねながら製作されているのがGM-B2100ADの文字盤だ。こちらも文字盤全体に蒸着を施すことでメタリックなブルーを表現しているが、GMW-B5000Dの色合いに近づけつつタフソーラーの受光効率も確保するために、カシオは蒸着に使う物質の選定や色の濃淡の微調整に取り組む必要があった。

このデリケートなカラーを具現化しているのが、山形カシオをはじめとした製造拠点だ。山形カシオではG-SHOCKのレギュラーコレクションの製造ラインはもちろんのこと、工場内にはMR-Gやオシアナスといった高価格帯モデルの生産を担うプレミアムプロダクションライン(PPL)も設置されており、国内外においてその品質は高く評価されている。もちろん新作のGM-B2100AD とGMW-B5000Dも山形カシオを中心に生産されており、特にGM-B2100ADのメインダイヤルは、金型の作成と成形を山形カシオで行ったのちにブルーの蒸着技術に定評のある工場にアウトソーシングすることで、質感と機能性の両立を図っているのだという。

一方、文字盤の9時位置にレイアウトされた半円状のインダイアルパーツは山形カシオで一貫して製造されている。まず、樹脂製のリングパーツにスパッタリングでシルバーカラーを成膜する。そこにブルーの 薄膜塗装を重ねることで、フルメタルG-SHOCKが持つ高級感とソリッドな表情にふさわしい深みと輝きを実現しているのだ。小指の先ほどの小さなパーツだが、この存在がGM-B2100ADの奥行きあるダイヤル表現に大きく貢献している。

着色されたリングパーツは、熱処理によってメインダイアルに固定。万が一時計を落としてもパーツが脱落しないよう、G-SHOCKの高い品質基準に則ってしっかりと溶着されている。その後、カシオの技術者の手によって寸分狂わぬ位置に“G-SHOCK”のメタルロゴが取り付けられ、ダイヤルは完成となる。今作GM-B2100ADにおいては、ダイヤル1枚に社内、社外を問わずさまざまなプロフェッショナルの技術が投入された。これもまた、カシオのCMFデザインを追求する妥協なき姿勢を示すものである。

もちろん、性能や機能面は従来のGM-B2100シリーズおよびGMW-B5000シリーズを踏襲。アウターベゼルとケースとのあいだにファインレジン製の緩衝材を挟み込んだ耐衝撃構造が取り入れられているのはもちろん、Bluetoothによるスマートフォン連携機能を備え、時刻の修正や各国の現地時間の確認も容易にしている。また、GM-B2100ADでは高輝度なダブルLEDライトを、GMW-B5000DではフルオートLEDバックライトを装備して暗所での視認性も確保するなど、実用性への配慮も抜かりない。

ふたつの新作はステンレススティールを採用したフルメタルG-SHOCKのカラーバリエーションではあるものの、ブルーのアクセントカラーを用いたことで、これまでにないソリッドな佇まいと軽快感を併せ持つルックスに仕上がっている。カシオでは今後も、幅広い趣味嗜好に向けたセットでの提案を継続していく予定だという。フルメタルG-SHOCKにおける色の表現力は、今作でさらなる向上を見せた。そう遠くない未来、メタル外装ならではの質感とCMFデザインを掛け合わせたより魅力的なモデルをひっさげて、G-SHOCKはまた新たな角度からユーザーのパーソナリティを刺激してくれることだろう。