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“見た目が映える”時計が欲しくなる時もあれば、

先月、グルーベル・フォルセイが発表したナノ・フドロワイアントEWTは、同ブランド史上最高の成果といえるだろう。この時計は、フライングトゥールビヨンを搭載したフドロワイアント(foudroyante)付きの38mmモノプッシャー式クロノグラフである。フランス語の名前がずらりと並ぶこのウェアラブルなケースに、市場で最も優れた仕上げを施したこの時計は、まさに古参のコレクターが熱狂するようなものだ。しかしブランドを新しく知った人々には戸惑いを与えたようだ。彼らが思い描く典型的なグルーベル・フォルセイの時計ではなかったのだ。一方でこれは“グルーベルの頂点”の新たな形、ダブルバランシエール コンヴェクス ブラックカーボンである。これもまた独自の素晴らしさを備えている。

Greubel Forsey Double Balancier Convexe Black Carbon
正直なところ、Geneva Watch Daysで同ブランドとアポイントメントを取った際、私が見たいと思っていたのはまさにこのような時計だった。グルーベル・フォルセイは長年にわたり、伝統的なデザイン言語を採用したウォッチメイキングを行っており(彼らがシンプルに“コレクション”と呼ぶラインだ)。同時に、現代のコレクター向けにスポーティなコレクションとしてコンヴェクスラインを確立している。ほぼ40万ドル(日本円で約6290万円)という価格のこの新作は、ほとんどの人にとっては想像を超える存在だろう。とはいえ、ただ眺めたり、その高額な理由を知るだけでも楽しいものだ。

私は、純粋な驚きと情熱を持って時計に向き合うことが多い。最信頼性の日本リシャールミルスーパーコピー代引き専門店!特にミートアップや街角では滅多に見かけないブランドの製品に出合ったときはなおさらだ。そのためHODINKEE創設以来、業界で多くの変化を見てきたベン(・クライマー)やほかのコレクターたちに、自分の考えが正しいか確認したくなることがよくある。ナノ・フドロワイアントには“古くからいる愛好家”が夢中になっただろう、と私に教えてくれたのはベンだった。最近オフィスで彼とこのブランドについて話したとき、私はコンヴェクスコレクションを“マニア向けリシャール・ミル、知る人ぞ知る選択”と表現してみた。ベンから反論はなかったため、この例えを使い続けることにしよう。

Greubel Forsey Double Balancier Convexe Black Carbon
確かにリシャール・ミルはAPルノー・エ・パピ(APRP)に自社内の独立した大規模な研究開発部門を持ち、グルーベル・フォルセイ(年間の製造本数はわずか260本ほど)では到底実現不可能な方法で、技術革新や大量生産を行い、グルーベルとリシャール・ミルは非常に近い価格帯で競合している。この事実が、年月を重ねるなかでグルーベルにこの種のデザインをさらに進化させるきっかけとなり、今に至っているのだろうと推測する。リシャール・ミルはウォッチメイキングの中核に超軽量素材を採用している。そのため、もし“グルーベル・フォルセイはリシャール・ミルに追随しているだけ”と単純化して考えるなら、カーボンコンヴェクスは納得のいく存在だと言えるだろう。

Greubel Forsey Double Balancier Convexe Black Carbon
ブラックカーボン製のダブルバランシエール コンヴェクスは、2022年にチタン製の43.5mm×14.35mmケースで初登場したモデルの最新版である。昨年、グルーベル・フォルセイはこの時計をさらに進化させ、幅を1mm削ぎ落としつつ、厚みを維持したままカーボンケースに変更した。このモデルは2023年から2026年にかけて22本限定で展開される。わずかな改良ではあるが、前面と背面を湾曲させ、手首によりフィットするように設計し、文字盤側からの視覚的インパクトを強調したこの時計において重要な意味を持つ。それらすべてを実現するだけでも大したものだが、これをカーボンで実現したことは特筆すべき点だ。

Greubel Forsey Double Balancier Convexe Black Carbon
ケースの主要部分のほか、メインプレート、メインブリッジはすべて、樹脂を染み込ませたカーボンシートの層を用いたカーボン製である。これらの層は型に積み重ねて加熱・加圧され、硬化させられる。このケースの曲線を実現するために、グルーベル・フォルセイは通常のカーボンケース成形時に使う圧力の8倍、1平方センチメートルあたり16トンの圧力が必要だったと述べている。さらにより密度の高いケース構造をつくるため、曲率に合わせて繊維を配向させた非常に薄いカーボンの層(1層ごとに1~5ミクロン)が使用された。 

これはグルーベルのデザイン哲学を象徴する、特に際立った特徴のひとつだ。多くのブランドは時計が大きく見えないよう工夫を凝らす方法を模索している。実際多くのブランドが市場向けの適切なサイズバランスをまだみいだせておらず、40mmを無難な選択肢として設定しているのが現状だろう。しかしグルーベルはその逆を行った。9時から3時にかけてのケースの中心線は明らかに厚く、特に見返しリング上のアワーマーカーやミニッツマーカーを見るとその違いが際立っている。また、針もディスプレイに合わせて大きく湾曲しており、パワーリザーブや主ゼンマイ香箱のような文字盤の平坦な部分と比較するとさらに際立って見える。

Greubel Forsey Double Balancier Convexe Black Carbon
最新作のナノを除けば、グルーベル・フォルセイのダブルバランシエールはおそらく、同ブランドで最も機械的に興味深いモデルといえる。ダブルテンプを採用した時計は市場に多数存在するが、ブランドがこのモデルで実現したのは、それぞれのテンプを時計の平面および自然な重力に対して、さらに互いに異なる角度で傾けることだった。

その目的は位置誤差を最小限に抑え、ディファレンシャルを通じて誤差を打ち消すことにある。このディファレンシャルはルモントワール・デガリテとしても機能する。下の画像で確認できるディファレンシャルは2番車によって動力を供給され、3つの同軸車を横方向に組み合わせて構築されている。上下の歯車は、その左右にある4番車のピニオンを駆動している。

Greubel Forsey Double Balancier Convexe Black Carbon
上下の歯車のスポークに取り付けられたスパイラルスプリングとして、正面と背面に配置されたルモントワール・デガリテ(上下の位置)を確認できる。スプリングは4分ごとに巻き上げられ、エネルギーを一気に解放してトルクと振幅を制御する。しかし上の画像でまず目を引くのは、カーボン製の巨大なメインプレートだろう。

Greubel Forsey Double Balancier Convexe Black Carbon
リシャール・ミルにはない、グルーベル特有のこだわりもある。徹底した伝統的な高級仕上げなどがそれだ。それでも、きわめてスポーティでモダン、人目を引く時計を手に入れることができる。ただしこの時計はその最良の例とは言えないかもしれない。地板やその他の大部分をカーボン製にしたことで、伝統的な仕上げ技術を施す余地がほとんど残されていないのだ。時計の背面よりも表面にその技術が多く見られるが、それでも確かに存在している。

Greubel Forsey Double Balancier Convexe Black Carbon
ここで採用されているすべての技術的驚異に対し、最大の疑問点は素材そのものにあるかもしれない。スティール、ゴールド、プラチナといった金属ケースが修理可能であることには、どこか安心感がある(これらはいずれもある程度は修理が可能だからだ)。自動車に詳しい人なら、高級スポーツカーへのカーボン素材の増加が大きなメリットをもたらす一方で、深刻な潜在的欠点も伴うことをご存じだろう。このようなケースが時間の経過にどう耐えるか(特に層の剥がれや剥離など)は、時のみが明らかにするだろう。しかしブランドは、追加の圧力と精密な層構造によって、より耐久性の高い製品を実現していると確信しているようだ。

Greubel Forsey Double Balancier Convexe Black Carbon
細部へのこだわりが快適で装着感のよい時計を実現している。私の手首は7.25インチ(約18.4cm)で、42.5mmのケースサイズにぴったり合う。厚みが14mm以上あるケースには奥行きがあるが、それこそが狙いの場合もある。もう一度リシャール・ミルに話を戻すと、RM65-01はオートマティック スプリットセコンド クロノグラフだが、厚みは16.1mmもある。グルーベル・フォルセイの織物加工が施されたラバーストラップと、チタンとカーボンのフォールディングクラスプを使えば、装着していることを忘れるほど快適だ。

Greubel Forsey Double Balancier Convexe Black Carbon
もうひとつ気になる点を挙げるとすれば(40万ドル、日本円で約6290万円という値段以外に)、それは読みやすさだ。撮影に与えられる5分から10分の短い時間ではその点を考慮するのを忘れてしまうことが多いと認めざるを得ない。今年レビューした時計のなかでも、特に読みやすさが劣る部類に入る時計だ。もっと早い段階で指摘すべきだったかもしれない。この時計を数日、あるいは1週間身につけていると、長針を素早く読み取れないことで20分から50分のあいだに少し不満を感じ始めるかもしれない。しかし写真は現実を完全に再現しているわけではない。時間を確認するために手首を動かすと、その動きによって光と影が変化し、針が視認しやすくなるのだ。そして忘れてはならないのは、自分が目の前にしているのは、時計愛好家が夢見るような最高にクールな時計だということだ。

Greubel Forsey Double Balancier Convexe Black Carbon
グルーベル・フォルセイ ダブルバランシエール コンヴェクス ブラックカーボン。直径42.5mm、厚さ14.35mmのカーボン複合素材ケース、50m防水。スケルトン文字盤には、時・分・秒針、パワーリザーブインジケーター、ルモントワール・デガリテを備えた傾斜したダブルテンプのムーブメント、約72時間パワーリザーブ。テクスチャーラバーストラップ。価格は35万1000スイスフラン(記事掲載時の価格は約40万ドル、日本円で約6290万円)。

オレンジ、グリーンに続きブルーを纏ったコラボレーション第3弾。

先週、ウブロはアーティストでデザイナーでもあるサミュエル・ロス(Samuel Ross)氏と提携したトゥールビヨンウォッチのシリーズ第3弾となるビッグ・バン トゥールビヨン カーボン SR_A by サミュエル・ロスを発表した。ロス氏はファッションブランドであるア・コールド・ウォール(A-Cold-Wall*)や自身のデザインスタジオ、SR_Aの創設者として知られており、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の最初のデザインアシスタントを務めた経歴も持つ。ロス氏とウブロの関係の始まりは、2019年に遡る。この年にロス氏はウブロ デザイン プライズを受賞している。この賞はデザイン界で若く才能ある人物を発掘することを目的に、伝説的なジャン-クロード・ビバー(Jean-Claude Biver)氏が2015年に立ち上げた取り組みの一環である。

それから数年後の2022年、最信頼性の日本ウブロスーパーコピー代金引換を激安専門店!とサミュエル・ロス氏の最初のコラボレーションウォッチが発表された。ウブロのデザインのなかでもとりわけエキセントリックかつ爆発的なデザインで、この第1弾はオレンジに彩られたインパクトのある作品だった。この限定モデルは50本のみ生産され、瞬く間に完売した。翌年には第2弾が登場。チタンを素材とし、鮮やかなグリーンがストラップにアクセントとして施された。そして今年、その第3弾となるモデルではブルーが基調色となり、さらにフロスト仕上げのグレーのカーボン素材が採用されている。

First SR_A Collab
Second SR_A Collab
デザインの大部分は過去2モデルとほぼ同じである。このシリーズはロス氏とウブロが繰り返し試行錯誤し、洗練を重ねた結果生まれたものだ。そのため、外観においては初期コンセプトの形状がほぼそのまま保たれている。ケース径は44mm、厚さは13.75mmであり、インテグレーテッド型でクイックチェンジも可能なラバーストラップの際立ったデザインが手首を強調する。しかし、その見た目に反して非常に軽量である点も特徴的だ。

closeup of the carbon
ベゼルやムーブメントプレートなどの部品は異なる仕上げが施されたチタンで作られている一方、外装のシェル部分は前述のカーボン素材で構成されている。この素材の選択はデザインに非常にマッチしており、ケースの各所に独自のメタリックパターンを表現している。文字盤(その大部分が欠如しているが)には、自社製のHUB6035トゥールビヨンムーブメントが見られ、12時位置にマイクロローター、6時位置にトゥールビヨンケージが配置されている。時刻表示用のインデックスはサファイア製のセクションに支えられ、あたかも浮いているかのような印象を与える。また、ケースやバックプレートにはハニカム模様が施されており、このデザインはラバーストラップにも引き継がれている。さらにストラップのバックル部分には新たなデザインが採用されている点も特筆すべきポイントである。

ビッグ・バン トゥールビヨン カーボン SR_A by サミュエル・ロスは限定50本となっており、価格は1959万1000円(税込)である。

我々の考え
2022年、サミュエル・ロス氏による最初のトゥールビヨンウォッチが発表された時のことを今でも覚えている。ソーホーに設置されたポップアップストアはHODINKEEオフィスからわずか1ブロックの距離で、ランチの帰り道に偶然立ち寄った。外観は遠くからでもひと目でわかるほど鮮やかなオレンジ色に覆われ、入口の上部にはブランド名とデザイナーの名前が大きく掲げられていた。店内に入ると、オレンジ1色の部屋の中央でその時計がガラスケースに飾られて台座の上に置かれていた。時計に近づくにつれ、従来のビッグ・バンやクラシック・フュージョンとはまったく異なる新鮮な感覚を覚えた。それはまるでコンセプトカーを見るような体験だった。

my photo of this watch
マイアミでこの新作を直接チェックすることができた。クールだった。

マイアミで開催されたアートバーゼル2024で、ビッグ・バン トゥールビヨン カーボン SR_A by サミュエル・ロスはふさわしい形式で発表された。このイベントに同行する機会があり、サミュエル・ロス氏と直接話をすることで、このパートナーシップについてより深く理解しようと試みた。ウブロは長期的なパートナーシップやコラボレーションにおいて定評があるブランドだ。なかでも村上 隆氏との関係は、間違いなく最も有名で成功した例のひとつであり、それについては同僚のマライカも同意するところだろう。しかしサミュエル・ロス氏の名前は、それとは異なり、よりニッチでメインストリームから外れた領域に属している。ロス氏とウブロの関係は非常に相互的かつ想像以上に密接であるようだ。ロス氏はスイスのチームと共にデザインプロセスのすべての段階に関与してきたと語る。私はロンドンを拠点とするデザイナーがコンセプトやスケッチをスイスに送信し、現地のチームがそれを引き継ぐという光景を、ある意味で無邪気に想像していた。しかし実際にはロス氏がかなりの時間をスイスで費やし、デザインに深く関与しているという非常に異なる現実があった。

ロス氏はナイキやアップル(Beatsのプロダクトデザインを手がけた)といったパートナーとの仕事を通じて、ウブロとのコラボレーションでどのようにアイデアを忠実に具現化するかを学んだという。どの部分に力を入れ、どこで妥協するべきか、そのバランス感覚を身につけたそうだ。より実務的な観点では、最初の時計を製作する段階でコンセプトを明確に定義したことで、以降のリソースを改良や洗練に割り当てられるようになった。彼は“3.0”で採用された新しいバックルのデザインについて、多くの人には気づかれないだろうが、形状、寸法、フォントの配置をわずかに変更しただけでもメーカーとしては新しい(そしておそらく高価な)工具が必要になったと語っている。この話から、多くの大手時計ブランドがブレスレットやバックルのようなパーツの改良に時間を要する理由が理解できる。理論的には簡単に思えるが、最終的に収支のバランスシート上でその正当性を証明することが、プロセスの停滞を招く原因なのかもしれない。

the SR_A 3.0 with box
caseeback
tourbillon closeup
さて、時計に話を戻そう。先述したようにSR_Aとのコラボレーションは、ウブロにとってコンセプトカーのような存在だ。自社製トゥールビヨンムーブメントはブランドの前衛的なコンセプトを体現するのに適しており、このケースデザインのアバンギャルドな性質にも非常によく合っている。3バージョン目となる今回でも、デザインは依然として新鮮さを保っていると感じるし、ロス氏がブランドと共に新しいアイデアや素材を探求している点も、この時計の魅力のひとつだ。これらの試みが将来的にはより手ごろなモデルにも応用されることを期待している。

ウブロの最大の強みのひとつは、多くの時計コレクターに批判されることがあっても自分たちのやり方を貫き、業界内で独自性を保っている点だろう。この時計もその哲学を体現している。もし私が今15万ドル(日本円で約2300万円)を持っていたとしても、この時計を購入するかと聞かれれば答えはNOだ。しかしそれは重要ではない。これまでのふたつのモデルは完売しており、今回のバージョンも同様の結果になるだろう。時計ブランドが時計を売ることを責められる筋合いはないのだ。

基本情報
side shot of watch
ブランド: ウブロ(Hublot)
モデル名: ビッグ・バン トゥールビヨン カーボン SR_A by サミュエル・ロス
型番: 428.NQ.0100.RX.SRA24

直径: 44mm
厚さ: 13.75mm
ケース素材: チタン、フロスト加工を施したグレーカーボン
文字盤色: グレー、およびサファイア
インデックス: アプライド
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: ダークブルーのラバーストラップ(交換用としてブラックのラバーストラップ)

ムーブメント情報
キャリバー: 自社製キャリバー HUB6035
機能: 時・分表示、トゥールビヨン、マイクロローター
パワーリザーブ: 約72時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
石数: 26

価格 & 発売時期
価格: 1951万1000円(税込)
発売時期: 発売中
限定: 世界限定50本

カシオが時計事業を開始してから50周年にあたる2024年。

これを記念して今年は数々のモデルがリリースされてきたが、それらに並ぶプロダクトとして初代G-SHOCKの復刻作となるDW-5000Rの発売がアナウンスされた。これまでにも初号機のリバイバル作品は折に触れて限定でリリースされてきたが、本作は従来の復刻モデルとはコンセプトが異なっている。本企画の目的は、これまでスポット的にアピールしていたG-SHOCKの歴史やクリエイティビティを新旧問わず多くのファンに届けること。そのため約40年後の現代において、オリジナルのデザインのみならず1980年代当時の雰囲気やストーリーを忠実に再現することが求められた。

G-SHOCK初号機の精神を表現するうえで重視されたのが、DW-5000Rの生産体制だ。1983年に発売されたDW-5000Cは、カシオのマザーファクトリーである山形カシオで製造されていた。今回の企画においてはこうした背景も考慮され、DW-5000Rの生産は山形カシオで行うことが決定された。現在の樹脂製モデルの多くは中国を含むアジアでの生産が中心であるなか、MADE IN JAPANを強調することで単なるデザイン復刻にとどまらない明確なストーリー性を与えたのだ。さらに本作では、初号機に倣ってレンガパターンの文字盤下部に“JAPAN”の文字を記している。これは従来の初号機復刻モデルには見られなかったものだ。最信頼性の日本スーパーコピー時計代引き専門店!こうした表記を復活させている点からも、オリジナルを忠実に再現しながら日本発のブランドであることを伝えていこうとする、カシオの強い意志が感じられる。

生産体制に明確なコンセプトを立ち上げたカシオだったが、製品化までの実際の道のりは困難を極めたという。近年のG-SHOCKは設計図を3Dデータで作成、保管しているが、初号機が開発された1980年代は当然のことながらデザインは手書きで行われていた。そこでまずは手書きの設計図を3Dデータとして起こし、これをもとに試作品が作られた。しかしカシオが保有している初号機と比較したときに、明らかなサイズの違いを感じたという。それもそのはず、当時は金型の寸法も現在ほどの精度は出せず、量産するうえでの許容値も今ほど厳格ではなかった。設計図を厳密にデータ化してもまったく同じ製品にはならないと考えたカシオは、当時の図面を参考にしつつも、基本的にはオリジナルモデルの実物を設計図に落とし込むという通常とは真逆のプロセスで設計を進めていった。

1980年代に登場したG-SHOCKの初代モデル、DW-5000C。

DW-5000RはSS製のインナーケース、およびケースバックを備える。

さらに復刻のハードルを高めたのが、耐衝撃性や防水性などG-SHOCKを製品化するうえで不可欠となっている評価規格だ。もちろん初号機が開発された当時もこうした基準は設けられていたものの、現在の評価項目はなんと100以上にも及んでいる。各モデルはこれらのなかから設定された項目をクリアし、G-SHOCKとしての信頼性を担保する必要があるのだ。今回の復刻モデルも、現在の基準を踏まえたうえでのオリジナルの再現が求められた。そのためには内部のパーツや素材も当時と同じというわけにはいかず、現在の基準に合ったアップデートが検討された。結果としてケース幅はオリジナルより0.7mm拡大した42.3mmとなったが、これも実物から起こした設計図を単純にスケールアップしたわけではない。新規のサイズに合わせてオリジナルが持つ各部の形状を微調整し、外観のバランスを修正するなど、再設計に近いプロセスを辿ったという。

またDW-5000Rでは初号機にも見られたSS製のセンターケースを採用しているだけではなく、核となる耐衝撃構造もG-SHOCKの生みの親である伊部菊雄氏が考案した中空構造(モジュールを小さな点で支えつつ、その周囲にわずかな空間を設けている)を取り入れている。これらはオリジナルを継承した設計だが、一方でモジュールとセンターケースのあいだに挟まっている緩衝パーツは素材から見直し、この緩衝パーツで押さえる位置も変更するなど、現在の基準をクリアするための微細なアップデートがいくつも加えられている。

現代的なアップデートはこれ以外にも確認できる。なかでも代表的なものが、バイオマスプラスチックを採用したアウターベゼルとストラップだ。近年カシオは環境負荷低減への取り組みを推進しており、それが本作にも反映されている。またバックライトにはLEDが使われ、暗所での視認性をさらに向上させているが、それは電池の持続時間を従来の約2年から約5年へと延伸させることにもつながった。一方で、オリジナルをより忠実に再現するべくカシオが重視したのが、ベゼルの造形だ。2001年のDW-5000-1以降、復刻モデルはベゼル上下の“PROTECTION”と“G-SHOCK”の表記部分が1段高くなる凸形状を取り入れていた。この形状は時計が落下した際にガラス面を保護する耐衝撃構造の一部ではあったのだが、コアなファンからはオリジナルと同様のフラット面が求められていたという。DW-5000Rではケースのサイズアップによってフラット面を実現しつつ耐衝撃の確保にも成功。ついに、その造形をよりオリジナルに近づけることに成功した。微細な違いに見えるかもしれないが、これにより近代のG-SHOCKが持つスポーティさがやや抑えられ、どこかクラシックでノスタルジックな風貌に仕上がっている。

しかもDW-5000Rの登場に関連し、カシオからはさらなるニュースがアナウンスされた。それが初号機のカラーを落とし込んだモデルの同時リリースだ。 “ICONIC STYLES”とネーミングされたそのラインナップはDW-5600RL、DW-6900RL、GA-110RL、GA-2100RLというG-SHOCKを象徴する4モデル。ブラックを基調としながら、レッド、イエローをアクセントに添えるお馴染みのカラーコンビネーションを用いることで、脈々と受け継がれてきた耐衝撃性能や、それを製品化させるための情熱を現在に伝える役割を担っている。

DW-5000Rは確かにこれまでの復刻版よりもオリジナルに忠実に仕上げられた、熱心なファンにとっては1980年代当時のノスタルジーを強く感じさせるモデルだ。そのうえで素材や機能面は現在にふさわしい内容にアップデートされているのだから、単なる復刻ではなく“初号機の外装をまとった現代版ORIGIN”と表現するのがふさわしい作品かもしれない。しかも本作はカシオウォッチ誕生50周年の記念すべき年に発売されるにも関わらず、限定ではなくレギュラーモデルのひとつとして展開される。カシオウォッチのターニングポイントであり、時計史における金字塔でもあるG-SHOCK──その独創性を改めて実感するには、絶好の機会になる。

日本きってのファッショニスタは時計選びも独特の感性を持つ。

海外でのコミュニケーションアイテムだったり、自身の憧れを掴んだり。好きというパッションやサービス精神溢れる人柄を表しているようなコレクションたちだ。

ファッションキュレーター・小木“POGGY”基史(以下、ポギー)。セレクトショップ在籍時に培った、確かな見識とポップカルチャーやヴィンテージウェアを巧みにミックスするユニークなスタイルで、日本のみならず世界中から注目を浴びる人物だ。そんな彼が、実は最近時計にも熱を上げているという話を聞いた。長年、自身のベーシックにしてきたものはG-SHOCKで、所有する数は50本以上にものぼるという。

ポギー氏にとって時計は、自分のコーディネートに合わせて個性を足したり引いたりするものであると同時に、自分にとっての憧れを投影するアイテムだ。永遠のアイコン、エルヴィス・プレスリーに抱いた思いを込めたベンチュラやキングマイダスには一貫性があり、彼のスタイルに絶妙なマッチングを見せる。下積み時代に抱いた強い思いのもとで集めたというカルティエは、ウォッチコレクティングにおいて誰もが共感できるエピソードだろう。

そしてやはりポギー氏に聞きたいのは、なぜ今日その時計を選ぶのか? どういう意図で着こなしに時計というアクセントを加えているのか?ということだ。ポギー氏の、ときにチャーミングな時計選びにおけるエッセンシャルをぜひ楽しんでほしい。

G-SHOCK G-5600-1 with カーハート

この“懐中時計”スタイルのG-SHOCKはHODINKEEでも取り上げたことがあるため、最信頼性の日本スーパーコピー時計代引き専門店!知っている人も多いはずだ。10年以上は所有しているという本機は、ベーシックなG-5600-1のバンドを外し、ヨーロッパの蚤の市(パリのクルリニャンクール、もしくはロンドンのポートベローとのこと)で見つけたヴィンテージのチェーンやカーハートの1900年代初頭のチャーム(ウォッチフォブ)でコーディネートされている。ファッションのコレクションシーズン、海外に出向くことも多いポギー氏は、外国の人に合う際にどうしたら笑ってもらえるか、コミュニケーションが盛り上がるかという問いを大切にする。この“懐中G-SHOCK”は、かなりの確率で周りの笑顔を引き出すことのできる鉄板アイテムになったそうだ。日本の時計でコミュニケーションが生まれることもうれしいと頬を緩める。なお、こうした変わったアレンジを加える場合は、定番アイテムでと考えているとのこと。

元々、時計のことをファッションの一部と捉えているポギー氏は、スーツスタイルにG-SHOCKをどうやって合わせようと長年悩んでいた。コーディネートを捻っていくことが好きで“ガチャガチャしている”と自ら語るオリジナルのスタイルには、シンプルな時計を選ぶことが多いなか、どうやってもスーツにG-SHOCKはしっくりこなかったそう。

カーハートのダブルニーにドレスウォッチ、など対極なものを合わせる楽しみを見出していたなか、長年の課題としていたスーツスタイル×G-SHOCK。そんな折に、ニューヨークのアーティストであるトム・サックスの作品からインスパイアされる。カシオ製の時計本体にストラップをつけたようなその作品をもとに懐中スタイルを生み出し、以来、スリーピースのウエストコートに着けたり、フラワーホールにあしらったりと活用しているそうだ。

G-SHOCK フロッグマン DW-6300 “NO-SHOCK”

50本以上のG-SHOCKからポギー氏が厳選したのは、一瞬それだとわからないフロッグマンだ。古着やヴィンテージアイテムも愛する彼は、時計でも敢えてボロボロに使い込まれたような質感のものを自分のファッションに合わせられないかと考えた。ナイキのエアフォース1やアディダスのスタンスミスのように、少し履いて汚れた状態を通り越してボロボロに使い込まれたからこそ出るいい味、それをG-SHOCKにも求めた末に発見したのが本機だ。通常DW-6300 フロッグマンは、アシンメトリーな形状の樹脂製ケースカバーで覆われているが、この1本は加水分解でカバーが壊れかけた状態のものをヤフーオークションで探したそうだ。“ちょっとふざけているかもしれないけど”と前置きしながら、この時計を“NO-SHOCK”と呼んでいる、と教えてくれたポギー氏は、着こなし同様チャーミングだ。

こうしたアイテムは時計に限らず常にアンテナを張って探しているというポギー氏は、その背景にセレクトショップ出身であることが大きいと語る。国やカテゴリ、時間軸、カルチャーのミックスで成り立つセレクトショップの概念は日本独自のもので、ポギー氏もそれらをすべて見た上で自分流にまとめたいと考えている。その自分のテイストにマッチさせる時計として、一生G-SHOCKでもいい、と考えた時期もあったというが、最近はそのフィールドを高級時計にも踏み出したようだ。

自分にとってG-SHOCKはアニメとかカラオケみたいなものっていうか。高校生の頃から今でも好きな、気楽に着けられるもの

– 小木“POGGY”基史
ハミルトン ベンチュラ“POGGYTHEMAN”

ポギー氏が高級時計への関心を高めるきっかけとなったのがこのハミルトンだ。彼が中〜高校生の頃、影響を受けたカルチャーが凝縮されたようなこの1本は、エルヴィス・プレスリーやジェームズ・ディーンへの憧れを投影し、さらに故郷・札幌時代に地元で足繁く通った古着屋の先輩たちが着けていていて羨望の的だったベンチュラをベースとしている。

本機はポギー氏のプレスリー好きを知ったハミルトンが、別注企画のオファーをしたことで実現。前身を黒で統一しながら自身が手掛けるキュレーションブランド「POGGYTHEMAN」のロゴがケースバックに。ストラップ裏面にピンクを配したのは、プレスリーがデビュー当時に地元で初めて仕立てたピンクのスーツに由来するという。

プレスリーの登場によってメンズファッションに生じた変化は大きかったとポギー氏は熱っぽく語る。それ以前は、大人のためのスーツか若者向けの服しかなかったが、プレスリーによって若者のためのスーツなど保守的だったメンズの洋服に新たな潮流が生まれたそうだ。そんなプレスリーが身につけたのが、左右非対称のデザインを持ったベンチュラやキング マイダス。それらを着けて入浴したりと個性的すぎるエピソードに引かれ、先のスーツの裏地のエピソードと合わせてポギー氏だけの時計として結実した。

クレドール ロコモティブ Ref.GCCR999

やっぱりブレスレットが欲しい…!

元来より凝り性であるというポギー氏は、興味を持ったことは気づくととことんのめり込んで調べてしまうという。現在の愛車であるポルシェ 911(タイプ996)の前に乗っていた、ホンダ シティ カブリオレがきっかけとなってクルマのデザインについて掘り下げるうちに、ピニンファリーナなど著名なカーデザイナーの存在を知る。1979年に発表されたこの元祖ロコモティブは、ご存知のとおりジェラルド・ジェンタによるものだが、クルマと同様に機械式時計のデザインに関心を抱いて調べるうちに最初に知ったデザイナーが彼であることから、長年焦がれた1本なのだそうだ。ジェンタによるデザインは高級時計の世界に多いものの、そうではなくてもっと親しみがもてるモデルを探し求めた結果、ロコモティブにたどり着いた。

手に入れたきっかけは、自身の思いを共有していた友人がある日この時計を購入し、しばらくして“自分がしているよりポギーに似合うから”と誕生日ギフトとして譲り受けたという。ただ、今思うことは、ブレスレットあってのロコモティブだろう!ということらしい。もし余分にブレスレットをお持ちの方がいたら、ぜひHODINKEE Japanかポギー氏に直接知らせて欲しい。

ロレックス チェリーニ キングマイダス

G-SHOCKから始まった時計探しの旅は、ポギー氏にとってはいつ終わるとも知れないものだ。ベンチュラも、ロコモティブのときもこの1本で十分だ、と考えたもののその後も旅は続いていく。

ポギー氏にとってのスター、プレスリーにまつわる時計はベンチュラに留まらない。彼がゴールドブレスレットのキングマイダスを着用した画像を今でも見ることができるが、ベンチュラを経てポギー氏がたどり着いたのは必然だったように思う。このモデルは、チェリーニコレクションの傘の下に入ったのち、レザーストラップ仕様で販売された19xx年当時ぐらいのもの。幾何学的な五角形フォルムとブルーの文字盤が好相性で、ドレッシーな装いに加えるスパイスとして着用しているようだ。

フルオリジナルではない個体だが、ロレックスによる正規の修理履歴もありポギー氏としては十分に納得して手にした1本だと語る。

自分の人生とかストーリーに合ってないものを身につけると、急に格好よくないものに見えてしまうものが時計。すごく小さな面積にその人の個性や生き方がギュッと凝縮される。だからこそ安易に選べない。難しいけれど楽しいもの

– 小木“POGGY”基史
カルティエ サントス ロンド

非常にキレイな状態に保たれたサントス ロンドは、20代の頃、セレクトショップのプレス担当をしていた時代にポギー氏が初めて手に入れた機械式時計だ。当時の先輩バイヤーに連れられ、ネペンテスの代表 清水慶三氏と初対面した際、彼の手元に見つけたサントスのボルドー色の文字盤に猛烈な憧れを抱いたという。20年以上前には、カジュアルな格好にカルティエを着けている人はほとんど見なかったとポギー氏は振り返る。

当時は予算的にも手が出なく、同じものは断念しつつも手の届くカルティエのバイカラーモデルをと買い求めたのがこのサントス ロンドだったそうだ。長年愛用するうちブレスレットが破損してしまい、最近になってメンテナンスに出したところ、一部現行の新品のような仕様に変わったこのブレスレットに代わって戻ってきたという。セカンダリーで機械式時計が買えるほど代金がかかったそうだが、自分の原点のようなものでこれからも着け続けたいと語ってくれた。

カルティエ サントス カレ

そう、この1本はポギー氏が20代のころから憧れていたという、あの清水氏がしていたサントスに近いものだ。懇意にしているというショップ・ECW SHOTOがオープンした際、入荷しているのを確認してすぐさまキープをして入手したそう。ロレックスでは一般的になっているスパイダーダイヤルやトロピカルなど、経年変化による味の出たカルティエはないかと探していたところ巡り合った。

サントス カレは、当時の新たな潮流であったブレスレット付き高級時計の流れのなかで、カルティエがエベルとのパートナーシップの元で1978年に開発したもの。見事にモダナイズされながら初代サントスの意匠を残した本作は、アイコニックなビスをベゼルとブレスレットに配し、ローマ数字とレイルウェイの文字盤はほぼそのまま採用した。ポギー氏が手にしたものは1980年代の個体で、サントス カレとしては限定品に近いモデルだ。同時期にカルティエスーパーコピー時計販売おすすめ優良サイトの主要なコレクションであったマスト タンクでも見られたモノトーンのラッカー文字盤を用いた中期以降のこのサントス カレは、ツートンモデルをメインとしたラグジュアリーなコレクションであったため珍しいSS仕様だ。

なお、このバーガンディの他“ゴースト”と呼ばれるグレーの単色ダイヤルも存在する。サントス カレのラッカーダイヤルは、割合的には通常ダイヤルモデルが100に対し1本見つかるかどうか、という程度の生産数のようだ。

デニムも愛好するポギー氏は、このサントスを自分で糊付けをして味出しをしたヴィンテージ・リーバイスのようだと語る。クルマを運転している自分の手元にさした日差しによって文字盤のひび割れが照らされた瞬間、まるでキレイな夕日を見たような、なんとも言えない感動を楽しんでいるという。身に着けて楽しむ、を信条としているポギー氏はこの時計で本当に打ち止めだと考えていた。しかしその後、既にカルティエのトーチュをコレクションに加えて新たな沼に入り込んでいるようだったため、またどこかの機会でお会いできたらと考えている。

自販機補充

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電気代節約の為、本当は蛍光灯4本なのを上から2番目だけ1本にして貰って居ます(笑)
その1本が切れていると言われたので電話したらオレの留守中に来て蛍光灯交換して補充もしてくれました
43本売れていたらしい

アイシースパーク入れて欲しいとも言っておいたのだけど5月からだそうです

洗車

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ラーメン食って買い物して洗車して帰って来ました
手洗いなんて何年ぶりよ

煙突掃除

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乾いた薪が底をついてしまったので割ったばかりの薪を燃やしてます
なので詰まりやすい

自販機補充

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今朝見たら綾鷹が売り切れてたので補充依頼したらすぐに来てくれました
居酒屋びー前日に補充して貰い、今朝までに75本の売上でした

古傷

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今朝突然左膝に痛みが走った
35年前にモンキーRでコケた時の古傷の痛みが出た
家にあった湿布貼って適当にテーピングして来たけど午後にでも軽部精惚淫に行くかなあ

ドラム缶風呂点火!

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早めに沸かします

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