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ラドー「 ダイヤスター オリジナル スケルトン」~"想像することができるなら実現させてみる"から生まれた時計

1962年に発売されたスイス時計ブランドのラドー 「ダイヤスター」は、当時、他の時計デザインとは異なり、新境地を開く文字通り、「逸品」でした。今でも珍しい独特なフォルムと、極めて強い耐性を持つ炭化タングステン製のケースは、このモデルの象徴的な要素となり、その後何十年に わたり絶大な支持を得てきました。 ダイヤスターは、ラドー創業者のモットーである「想像することができるならば、作り出すことができる。 作り出せるならば、実現させる」を、最もわかりやすい形で表現した時計であるといえます。 この素晴らしい時計の60周年を記念して、ケースの素材をハードメタルからラドー セラモス™ にアップデート。革命的な時計が、現代版へと進化を見せつけるアイコニックな時計へと変身を遂げました。デザインの探求は妥協なく続き、オメガ スーパーコピーNランク代金引換マスター・オブ・マテリアル(マテリアルの名匠)であるラドーの探求精神の中で、そのデザインは進歩を遂げています。

最新モデルでもこの先駆的な取り組みは健在。他の製品シリーズと同様、「スケルトン構造の技法」というラドーの創造的なコンセプトを拡げ、高品質R808自動巻キャリバーを新たに搭載しています。このバージョンは、アンスラサイトグレーのコーティングで、動作中は様々な要素によって補完されており、コントラストの素晴らしい視覚効果を生み出しています。
表裏両面がサファイアクリスタルで、ゴージャスな自動巻ムーブメントのエレガントな造作を余すところなく堪能いただけます。新しい ダイヤスター オリジナル スケルトンは最大80時間パワーリザーブ機能を完備。旅行の際などに慌てる必要もありません。耐磁性ニバクロン™ひげぜんまいが、極めて的確に、信頼性の高い動きで時を刻みます。全5ポジションの標準テスト要件を上回る高精度を実現。新モデルは初代モデルの全体的な外装の特徴を踏襲しているものの、形状はより洗練され、ムーブメントは緻密で現代の最新ムーブメントを搭載しています。

初代ダイヤスターは紛れもなく男らしいデザインでしたが、最新モデルは男性らしさを保ちつつも、独創的で気負うことのないスタイリッシュさを兼ね備えた、真の大人の雰囲気を醸し出しています。オープンな構造と印象的なR808スケルトン・ムー ブメントがダイヤスターオリジナルの新モデルに空気のような軽快感をもたらし、セラモス™のベゼルによって作られた視覚的フレームの中に完璧なデザインの相乗効果を生みだしています。

ムーブメント内部のカラーパーツやバイカラーの針やインデックスが濃色部分を際立たせ、全体的に豊かなコントラストが非常に魅力的です。時計愛好家であれば誰もが認める、非常に興味深い、個性的な設計になっています。 オープンなデザインに、まるで浮き上がっているようなインデックスと針にはホワイトのスーパールミノバ®が施され、暗い場所でも素晴らしい視認性を実現しています。

秒針の形状から表のサファイアクリスタルに至るまで、デザイン段階であらゆるディテールに手が加えられました。秒針は、遊び心を感じさせる粋なデザインへ。表面のサファイアクリスタルには、初期のモデルを彷彿とさせるスクエア型のモチーフをファセット加工し、内側に反射防止コーティングを施しました。ブレスレットは、着け心地の良いポリッシュ仕上げのステンレススチール製の3連タイプ。Hリンクデザインで、ポリッシュ仕上げと艶消し仕上げが交互に現れる魅力的なデザインです。バックルは、お馴染みのステンレススチール製3つ折り式を採用しています。

【仕様】
ダイヤスター オリジナル スケルトン
品番:R12162153

サイズ:38.0 x 45.0 x 11.9 (WxLxH in mm)
ムーブメント:Rado キャリバー R808,
・自動巻
・25石
・3針
・最大80時間パワーリザーブ機能
・耐磁性 
・Nivachron™(ニバクロン)ひげぜんまい搭載
・5ポジションで標準テスト要件を上回る高精度を実現
ケース:ポリッシュ仕上げ、ステンレススチール製インナーケース
・ポリッシュ セラモス™ ベゼル
・サファイアクリスタル(内側)反射防止コーティング/(外側)スクエアファセット加工
・最大10気圧 (100 m)防水
・透明のケースバック
ダイアル:ホワイトのスーパールミノバ®を施したイエローゴールドカラー インデックス
・赤い地板にゴールドアンカーマーク
・白文字のRado とDiaStar ロゴをサファイアクリスタル内面に印字
・ホワイトのスーパールミノバ®を施したイエローゴールドカラーの針、
・イエローゴールド カラーの秒針
ブレスレット:ステンレススチール
・(内コマ)艶消し仕上げ/ (外コマ)ポリッシュ仕上げ
・3つ折れ式バックル、
・EasyClipシステム

希望小売税込価格:299,200円
ブルガリ スーパーコピー発売開始:2023年7月末より、順次全国正規販売店にて発売開始

【お問い合わせ】
ラドー / スウォッチ グループ ジャパン株式会社
Tel: 03-6254-7330

ヴァシュロン・コンスタンタンがSALON 1755 GINZAにて、LESS'ENTIAL (レセンシャル)展示会を開催~

LESS'ENTIAL (レセンシャル)展示会~芸術形式としてのエレガンス。
2023年7月24日(月)から28日(金)、ヴァシュロン・コンスタンタン SALON 1755 GINZAにて展示


• ヴァシュロン・コンスタンタンのタイムピースは、最も複雑な機械部品を洗練された美学で飾るひとつの芸術形式として、エレガンスを培ってきました。
• メゾンは長い歴史を通じて、本質的要素に絞り込んだ多様なデザイン表現を用いながら、時計製造の卓越した専門技術を体現するモデルを生み出してきました。
• ヴァシュロン・コンスタンタンのプライベートコレクションを構成する約1,600点の中から選ばれたこれらのタイムピースは、メゾンならではの純粋なスタイルによって特徴づけられたヘリテージの証しです。


緻密に計算されたプロポーションと調和の追求は、ひと目で見分けられるラインで描かれた純粋で明瞭なフォルムに最もよく表れています。ヴァシュロン・コンスタンタン特有のこの美的デザインの追求は、時製製造に用いられ、複雑機構に欠かせないものとなり、本質的要素に焦点を当てる洗練されたスタイルへと至りました。メゾンにおいて、時計デザインに対するこのミニマルなアプローチが自然なエレガンスとなって表現されています。技術的にそれが見て取れるのは、カルティエスーパーコピーNランク 代金引換超薄型ムーブメントへの技術により表現されています。細部へのこだわり、絶妙なバランスの素材、賢明な構造を持つムーブメントは、控え目ながらも力強く印象的な外観をもたらしています。

エレガンスというコンセプトは、ヴァシュロン・コンスタンタンが実践する時計製造の主要な特徴のひとつです。芸術形式として育まれたエレガンスは、ほとんど自明であることが当然のように自らを主張しています。ヴァシュロン・コンスタンタンの時計が放つ繊細ながら一目でとりこにする魅力は、偶然生まれたものではありません。時計製造の純粋性の探求、複雑機構を搭載する時計の外装に大切な本質的要素の追求は、形と機能とを完璧に融合させる巧みな錬金術に由来します。

時計デザインに対するこのアプローチは、20世紀初頭に足跡を残した2つの芸術運動から影響を受けたのは間違いありません。1919年、建築家のヴァルター・グロピウスが社会生活の新しい形態の基礎を築く目的でワイマールに設立したバウハウスは、芸術作品や工芸品の分野に多大な影響を及ぼしました。新しい実験を存分に試みるのに最適な場となったバウハウスは、機能主義という考え方のもとでシンプルさと永続性を探求し、技術と美的デザインとの融合、芸術と産業との融合を図りました。こうしてアールヌーヴォーの唐草や渦巻装飾は、無駄のない純粋な形態に取って代わられ、そのすっきりしたラインは、新たに産業化された製品の条件に適していました。1920年代以降は、アールヌーヴォー スタイルのような装飾からアールデコが追求する秩序や対称性へと関心が移り、その厳格な幾何学的表現は、古典的な慣例への回帰を意味しました。


新しい美学
日常生活のための道具を作ることを目的とした時計製造は、美の民主化によって強力に促進された、この本質的な要素に焦点を当てたスタイルから逃れることはできませんでした。航空や探検の先駆的時代に機能的な時計の製造や、「鮮明な」ダイヤルを装備した計器としての時計の必要性がますます高まっていたことを考えれば、なおさらそうでした。そこで、時計の構造と機能から新しい美学が生まれ、ヴァシュロン・コンスタンタンはそのデザインコードを以後長い年月に渡って採用することになります。

ヴァシュロン・コンスタンタンのスタイル・アンド・ヘリテージディレクター、クリスチャン・セルモニはこう述べます。
『ヴァシュロン・コンスタンタンではエレガンスと同じ意味を表す時計製造の純粋性という考え方は、その歴史を通じて見られる特徴ですが、20世紀初頭にはそれがさらに明確な形で表れています。機構がいかに複雑で高度な技術が駆使されていようとも、時計デザインにエレガンスが表現され、シンプルこそが洗練になっているのです。メゾンの偉大な特質は、時々のトレンドを象徴する時計を通じて常に時代と同調している点ですが、それは1755年のメゾン創業以来、時計のデザインにさまざまな解釈を施すことによって、この時計づくりの精神を守り続け、メゾンの大きな特徴であることに間違いありません。』


メカニカルアート
ヴァシュロン・コンスタンタンの何世紀にも及ぶ歴史は、スタイルの点で時計産業を代表するだけでなく、時計機構の進化に関してもそうです。時計機構は、ヴァシュロン・コンスタンタンの専門技術が広く認められている分野ですが、とりわけメゾンのエレガンスと完全にマッチする超薄型時計に定評があります。超薄型時計は、付加機能を持たないので時計の複雑機構には含まれませんが、とはいえ精密機械工学の限界に挑む技術的な挑戦であることには間違いありません。。ヴァシュロン・コンスタンタンにおける最初の「薄型」ムーブメントの例は、18世紀後半、創業者ジャン=マルク・ヴァシュロンの時代にまで遡ります。ヴァシュロン・コンスタンタンは、1931年に厚さ0.94mmのムーブメントを搭載したプラチナ製の懐中時計のように薄型で数々の記録を樹立する一方で、これを自社の時計づくりの「スペシャリティ」としました。

クリスチャン・セルモニはこう説明します。
『20世紀の時計産業に超薄型で不朽の記録を残したヴァシュロン・コンスタンタンの懐中時計や腕時計の例は、シンプルなものから複雑なものまで数多く存在します。時計コレクターの間では2つのムーブメントが時計構造の点でその象徴とされるものがあります。ひとつは、創業200年を記念する1955年に向けて開発された手巻きのキャリバー1003です。厚さがわずか1.64mmで、古典的な設計で作られたムーブメントではほぼ限界に達していました。もうひとつは、1967年に発表された厚さ2.45mmの自動巻きムーブメント、キャリバー1120で、それまで作られた中で最も美しい時計構造の例としてたびたび取り上げられてきました。』

これら2つのムーブメントは、発表当時としては前例のない薄さで評判になり、ヴァシュロン・コンスタンタンにおける超薄型機械式ムーブメントの長年に及ぶ伝統の継続に寄与しました。ちなみにキャリバー1120は今もシンプルなタイプと複雑なタイプの製造が続けられています。近年設計されたキャリバー1160、1170、1755、1731と並んで、これらは、ムーブメントの熟達技術を時計の純粋なデザインに役立てる専門領域のまさに縮図です。

“LESS‘ENTIAL(レセンシャル)”とは?
“Less”と”Essential”を組み合わせた造語であり、1919年のバウハウスムーブメントの原則の1つ“Less is more(少ないことは豊かである)”に通じます。これはメゾンの時計製造において「シンプルなデザインを追求することにより、より美しく豊かなものが生まれる」という考えを意味しています。


【展示会概要】
LESS‘ENTIAL展示会
展示期間:2023年7月24日(月)~2023年7月28日(金)
場所:ヴァシュロン・コンスタンタン SALON 1755 GINZA
住所:東京都中央区銀座7-8-8
営業時間:月曜日-日曜日:12:00~20:00
※12:00/13:00/14:00/15:00/16:00/17:00/18:00/19:00の各1時間毎に1回のみ、サロンアンバサダーによる解説が付きます。
https://www.vacheron-constantin.com/jp/ja/events/ginza.html?_gl=1*74gznf*_gcl_au*OTIzMzg3MjMyLjE2ODkzODkzMTQ.

1世紀を超えるクリエーション
ヴァシュロン・コンスタンタンのプライベートコレクション約1600点の中から「レセンシャル」展示会のために選ばれたタイムピースは、すべてメゾンが探求してきたスタイルを象徴するものばかりです。
ヴァシュロン・コンスタンタンが製造した懐中時計から20世紀後半の腕時計には、機械的な仕組みを明瞭なデザインや機能の読み取りやすさに従わせようとするこの願いが強烈に見て取れます。時計製造におけるミニマリズムという形式は、あらゆるスタイルや素材に適用可能なことを示しながら、気品と優雅さをもって時代から時代へと歩み続けました。クラシカルな表示であれ、ジャンピングアワーのような風変わりな表示であれ、探求は一貫して同じです。すなわち、“LESS'ENTIAL”に焦点を当てるために、シンプルなスタイルを通じて美を探求することで
す。


1.イエローゴールドの懐中時計。ジャンピングアワーによる時、分、スモールセコンドによる秒表示、クォーター・リピーター、ギヨシェ彫りシルバーダイヤル、 1827年
ヴァシュロン・コンスタンタンは、窓で時間数字を表示するジャンピングアワーを1824年に導入しました。これは、正確さを高め、読み取りやすくするために時、分、秒の各表示を分離した「レギュレーター」と呼ばれる時計の系譜に属し、その原理を受け継いでいます。

この18Kイエローゴールドの懐中時計のダイヤルに見られるように、針の本数を減らす巧妙な技術のおかげで、ダイヤルのデザインに創作の余地が一段と生まれました。簡素化し手作業のギヨシェ彫りを施したダイヤルには、シルバー自体の色を生かしてポリッシュ仕上げを施した分と秒のチャプターリングが配されています。本質的な要素に焦点を当てたこのモデルは、ヴァシュロン・コンスタンタンのプライベート・コレクションに属すものでは初のクォーター・リピーターのひとつですが、そうしたチャイム機能で個性が揺らぐことはありません。さらにムーブメントの鍵巻き機構によってもぐらつくことはなく、そのロックは細かなギヨシェ彫りを施したケースバックに現れます。


2.イエローゴールドのスクエア型「イーゼル」懐中時計。シルバートーン・ダイヤル、 1925年
デスククロックやパースウォッチとしても使用出来るようにデザインされていることから「イーゼル」の愛称で呼ばれるこの懐中時計は、ヴァシュロン・コンスタンタンの時計職人が実用的な日用品の製作に発揮した創意工夫が表れています。

メゾンはこのイエローゴールドの時計の製作をフランスにおける正規代理店を務め、時計の独創的な装飾で名を馳せるヴェルジェ・フレールと共同で行いました。その結果、異例のスクエア型ケースで、シルバートーンダイヤルにレイルウェイのミニッツトラックと12個のアラビア数字を配したイエローゴールドの時計が誕生しました。手巻きムーブメントを搭載するこの1点ものの時計は、当時のアールデコの考え方に完全に合致しており、その洗練された幾何学的なスタイルは、この時計の主要な機能と見事にマッチしていました。


3.ホワイトとイエローゴールドの2トーンのレクタンギュラー型腕時計。ブラック・ダイヤル、 1928年
ケースとラグが調和した腕時計。イエローゴールドとホワイトゴールドのリンクが鮮やかなコントラストを成すジュエリーウォッチ。ゴールド製のバトン型アプライド・インデックスを配したブラック・ダイヤルに繊細な剣型針が映えて完璧な視認性をもたらす機能的な時計。

このモデルは、貴金属素材、頑強な造り、サイズや調和の取れたフォルムの点で控え目なエレガンスを特徴とし、あらゆる日常の場面に適した時計としての個性が際立っています。ヴァシュロン・コンスタンタンと、ブレスレットにその名を刻むパリの代理店ヴェルジェ・フレールとの共同で作られたこの1928年の時計は、女性の地位が大幅に変化する時期に生まれました。女性の解放は、余分なものを取り払った1920年代の典型的なギャルソン・スタイルに象徴され、そうした美意識はこの時計にも反映されています。


4.イエローゴールドのスモールセコンド付き腕時計「ジュビリー」。ブラック・ダイヤル、1935年
「ジュビリー」は、ヴァシュロン・コンスタンタンの起源が1785年と思われていた当時に創業150周年を記念して開発された時計でした。それからわずか10年後、社に保存された資料の新たな発見によって、1785年と信じられていた創業年が疑問視されましたが、1935年の時点でヴァシュロン・コンスタンタンは、12時位置にリュウズを配し、18Kイエローゴールドのケースから伸びる見事にカーブしたラグが流麗なラインにとくに注意を払ったこの時計を正式に周年記念モデルとして発表しました。いくつかの部分に分かれたダイヤルは、3つのゴールドのアラビア数字や6時位置にスモールセコンドを配し「、デュコ」と呼ばれる深みのある濃いブラック塗料でコーティングされています。

「エナメル・ラッカー」としても知られ、1930年代から1950年代にヴァシュロン・コンスタンタンで用いられたこのコーティング塗料は、第一次大戦後にアメリカのデュポン・ド・ヌムール社が自動車の塗装サイクルを3週間から3日に短縮するために発明したものでした。


5.ティアドロップ型ラグが備わるイエローゴールドの腕時計。シルバートーンダイヤル、 1946年
レディスウォッチは、場合によってシンプルで複雑さを排した外観に仕上げたとしても、それはフォルムや機能を徹底的に探求した結果です。女性用の時計のトレンドは、このイエローゴールドによる20mmのモデルに代表されるように、長い間小さなサイズに留まっていました。機械式ムーブメントの小型化は、このような時計の製造に不可欠な必須条件でした。この時計に搭載されたヴァシュロン・コンスタンタンの径8リーニュ、キャリバー153の場合もそうでした。

部品の設計から開発、仕上げ、組み立てまですべて手で行われた時代に、ムーブメントの小型化はまさに技術的快挙でした。この1946年のリファレンス4045は、メゾンが大切にするデザインコードのひとつの「ティアドロップ」型のラグが取り入れられています。「ティアドロップ」という名称はまた、このモデルに求めた流れるようなスタイリングを語っています。ここではあらゆるディテールがそのように考えられ、このモデルにクラシカルな味わいのみならず現代的な感覚をもたらしています。


6.レッドゴールドの腕時計。シリンダー型ラグ、スモールセコンド付き。シルバートーンダイヤル、1937年
1937年に発表されたレッドゴールドの腕時計は、シリンダー型ラグに特徴があり、ストラップ中央の小さなバーによってそれと分かります。この構造は、直径28mmの小さなラウンド型ケースをストラップの延長線上に直角に配置することで、時計に幾何学的な外観をもたらしています。その結果、純粋なフォルムが時刻表示機能の読み取りやすさに貢献し、6時位置にはスモールセコンドが加えられています。外周にミニッツトラックを配したシルバートーンダイヤルは、サンドイッチ構造によってさらに視認性を高めています。ゴールドカラーのベースプレートの上に重ねられたオープンワークのダイヤルは、インデックスやローマ数字を配置する場所が繊細に切り抜かれ、コントラストによって時刻表示が一段と目立つようになっています。またリュウズは、ケースの純粋で滑らかなラインを保つようにケースバンドに「埋め込まれ」ています。

7. ホワイトゴールドの超薄型腕時計。サテンJVEBブラッシュ仕上げシルバートーンダイヤル、1977年
1970年代、機械式時計はクォーツウォッチの襲来によって次第に形勢が不利になり、やがて消費市場ではクォーツウォッチのブームが巻き起こりました。それにもかかわらず、本物の専門技術に基づいて設計された伝統的な時計は、高級時計の愛好者たちから依然として評価され、称賛を浴びていました。そうした愛好家を念頭に置いたヴァシュロン・コンスタンタンは、メゾンが得意とする分野、すなわち超薄型の機械式時計の分野にあらゆる技術を発揮することを続けました。そうした専門技術を駆使した申し分のない例が、1.64mmの手巻きムーブメント、キャリバー1003を搭載するこの時計です。1950年代に開発されたキャリバー1003は、それからおよそ20年もの間、手巻き機械式ムーブメントで最薄と認められていました。

18Kホワイトゴールドのケースに、繊細なホワイトゴールドのアワーマーカーを配したサテンブラッシュ仕上げのシルバートーンダイヤルを組み合わせたこの1977年のモデルは、その控え目で高貴なエレガンスを世代を超えて放ち続けています。


8. ホワイトゴールドのキャンバードスクエア型腕時計。ブラッシュ仕上げシルバートーンダイヤル、1978年
機能性を突き詰める探求には、色の統一も含まれます。ホワイトゴールドによるこの1978年のモデルが例証しているように、それは装飾をいっさい省いた場合になおさら効果的です。ここではモノクロームのコンセプトが細部まで徹底的に貫かれています。ホワイトゴールドのドーフィン型針は、同じ素材で作られた、緩やかに湾曲するスクエア型ケースに呼応しています。また、シルバートーンダイヤルは、インデックスが省略され、ダイヤルとトーンを合わせてシンプルにブラッシュ仕上げを施したヴァシュロン・コンスタンタンの細身のロゴだけが置かれています。レザーストラップだけがこのグレーのトーンとコントラストを成し、そして時計のスリムな外観を実現するのが超薄型手巻きムーブメントのキ ャバー1003です。バランスのとれた形、シャネル時計スーパーコピー 代引き色の調和などこの時計のすべてが、ヴァシュロン・コンスタンタンに本来備わるエレガンスのもうひとつの表現であるミニマリズムに通じます。

【お問い合わせ】
Vacheron Constantin
0120-63-1755(フリーダイヤル)

[ヴァシュロン・コンスタンタン]
1755年に創業したヴァシュロン・コンスタンタンは、270年近く一度も途切れることなく時計製造を続ける世界最古のマニュファクチュールであり、卓越した時計製造と洗練されたスタイルを何世代にもわたり熟練の職人により継承し、輝かしい遺産を守り続けてきました。メゾンが製造する時計は、控えめで気品豊かなスタイルに高級時計の素晴らしい価値が体現され、その一つ一つに、最高峰の職人技と極めて高度な仕上げを施し、ヴァシュロン・コンスタンタンならではの技法や美意識が表現されています。
ヴァシュロン・コンスタンタンは、そのコレクションを通じて、比類ない伝統と革新の精神を実現しています。「メティエ・ダール」、「パトリモニー」、」「トラディショナル」、「オーヴァーシーズ」、「フィフティーシックス」、「ヒストリーク」、「エジェリー」はメゾンを代表するコレクションです。さらにメゾンでは、時計に精通した時計愛好家のために「レ・コレクショナー」のヴィンテージウォッチや、「レ・キャビノティエ」部門を通じてユニークピースを提案する貴重な機会を提供しています。

オメガはどのようにして正確無比な計時をしているのか~

福岡で開催中の世界水泳選手権~オメガはどのようにして正確無比な計時をしているのか

今年 7月30日まで、日本の福岡で開催されている第 20 回世界水泳選手権。世界最高レベルのアスリートたちが集結し、アスリートたちは水上・水中で勝利を収め、その名をスポーツの歴史に刻むため、熱き闘いを繰り広げます。

オメガスーパーコピーn級品 代引きは、FINAが初めて世界水泳選手権を主催した 1973 年以来、誇りをもってオフィ シャルタイムキーパーを務めてきました。1932年から30回に渡ってオリンピックのオフィシャルタイムキーパーを務めてきたという、オメガのスポーツ計時における長い歴史に 基づくものです。 では、そもそもどのように計時をしているのか?
実際の競技会場にて、オメガ タイミングCEO アラン・ゾブリストが、オメガが開発した競泳の計時機器やシステムを紹介する「タイムキーピングツアー」。

まずは、レース開始の合図から。
マイクロフォンデバイス
これが競技開始の合図を発する装置です。これは各選手のスターティングブロックに設置されているラウドスピーカーに接続され、どの選手も同時にスタートの合図を聞くことができます。赤いボタンはスピーカーボタンで、スターターはこのボタンを押し、マイクに向かって“Take your marks”と発声します。その後に緑のボタンを押してスタートのブザー音を鳴らし、それと同時に計時システムが作動します。

スターティングブロック
ラウドスピーカーとフライング検知システムを搭載しています。スタートシグナルと同時に各ブロックに設置されたラウドスピーカーから音が発せられるため、全選手がまったく同時にスタートの合図を聞くことができます。

また選手がブロックを離れると同時にリリース圧力を測定できるので、フライングが検知できると同時に、リアクションタイム(反応時間)も測定しています。さらにスタート台の傾斜角度を調整できるため、選手は最適なスタートポジションが得られ、より力強いスタート、理想的な角度から入水が可能になります。

バックストローク レッジ
バックストローク レッジは、背泳ぎ選手の スタート時の蹴り出しと入水を向上させます。このデバイスにより、選手はスタートの際に水面に対してより高いポジションを取ることができます。水との接触が最小限に抑えられるということは、水の抵抗がより少なくなり、より力強いスタートが切れるということです。バックストロークレッジの高さは、手動回転式でいくつかのポジションに調整することができます。

スイミング ライト ショー
スターティングブロックにこのLED ライトが内蔵されています。ライトが1つ点灯すると1位、2 つ点灯すると2 位、3 つ点灯すると3 位でゴールしたことを示し、瞬時に観客に結果を知らせます。

スイミング・タッチパッド
1967 年の導入以来、タッチパッドは競技を計測する最も正確な装置であることが証明されています。選手が自分
自身でタイムを止められる数少ない競技の一つが水泳です。選手が、1.5~2.5kg の圧力をかけて押すことでタイ
ムが止まります(波の圧力でタイムが止まることを避けるため1~2 キロの力が必要)。パッドのどの部分を押し
てもタイムを止めることができます。

ハイスピードビデオカメラ
プールの上には、オメガのハイスピードビデオカメラも設置されています。フィニッシュの瞬間は、このカメラで
も記録され、もし一目で判別がつきにくい結果になった場合でも、勝敗を判断できます。

タイムキーピングルーム(計時室)
オメガタイムキーパーのみが入室可能なタイムキーピングルーム(計時室)にはすべての情報が集まり、すべての結果が判定され、さらにすべての情報の形式が整えられます。そして、この場所から会場のモニターや世界中のメディアに配信され、その結果を観客が即座に知ることができるのです。また情報を処理する機器だけでなく、その動力源となる電源も設置されており、万が一、競技中に停電などになっても計時機器が止まることはありません。

クォンタムタイマー
タイムキーピングルームに設置されたオメガのシステムの心臓部です。これでレースごとにそれぞれの選手の タイムを記録、配信します。このタイマーは100万分の 1秒まで計測することが可能です。メインシステムとバックアップシステムが一体となっており、必要に応じて切り替えて使用することができます。

プール周辺の一番上にも、競泳トラッカーシステムという小さな画像追跡カメラが設置されています。これは各選手の動きを記録します。これにより競泳選手たちは、自らのパフォーマンスを完全に把握できるようになりました。ライブポジション、ライブスピード、加速/減速、選手間の距離、ストロークの回数などの選手のパフォーマンスに関するあらゆる情報がリアルタイムで計測され、世界中の放送局に共有されます。これもとに表示される情報によって、観戦者は今、目の前で起こってレース展開をより深く理解することができます。 またこれらの情報は選手やコーチにも共有され、パフォーマンスを向上させるためのトレーニング方法の改善にも活用されることが考えられます。

オメガ時計コピー 代引きがオフィシャルタイムキーパーとして、競泳でどのような計時を行なっているか、少しでもご理解いただけましたでしょうか。今月30日まで、まだまだ白熱したレースが 続きます。ぜひ計時技術にも注目しながら観戦をお楽しみください。

【お問合わせ】
オメガお客様センター
TEL:03-5952-4400

フィリップス・ニューヨークがユニークピースのフィリップ・デュフォー

機会が許せば、現地まで赴いて見に行きたい時計が何本かある。その多くがフィリップ・デュフォー(Philippe Dufour)氏による作品であり、彼は間違いなくこの時代を代表する偉大な時計師のひとりとして歴史に名を刻むだろう。そしてそのなかでももっとも希少なグラン・プチ・ソヌリが存在する。私は幸運にも、これまでに製造された8本のうち3本を見ることができた。そのすべてが驚くべき時計であり、挑戦的で歴史に残る複雑機構の最高峰を初めて小型化したものである。しかもその3本はきわめて珍しく、公の場で目にすることができたのはそのうち2本だけだ。

Dufour Grande Sonnerie
デュフォーのグラン・プチ・ソヌリ。1時から2時位置のチャプターリングが白く抜けてしまっているのは、ガラスのフレアがひどかったため。

フィリップスが今週末(本国掲載時点)にニューヨークで開催するオークションに出品されるNo.12がそれだ。デュフォーのもっとも生産数の少ない時計のひとつであり、そのなかでも特に希少なバージョンでユニークな仕様を持つグラン・プチ・ソヌリである。まさに“希少”の極みといえるだろう。この時計は、デュフォー氏が伝説たるゆえんであるその驚異的な仕上げを披露するオープンサファイアダイヤル、ローズゴールドのアウタートラック、マルーンカラーに焼き入れされた針が特徴である。極上スーパーコピーNランク代金引換専門店そら~またこのモデルは最近まで知られておらず、かなり遅れて市場に登場した。

Dufour Sonnerie
フィリップスに出品されたNo.7“ソヌリ”。

1992年に発表されたフィリップ・デュフォーのグラン・プチ・ソヌリは、現代のウォッチメイキングにおけるもっとも重要な功績のひとつと言えるだろう。そもそも当時2歳だった私が時計を買えるはずもないため、もしこの主張に異論があるなら大目に見てほしいところだ。1992年当時に、デュフォー氏はほとんど誰も夢見ることのできないものをつくっていた。そして彼は、それまで誰も成し得なかったレベルの時計を完成させ、それ以来、誰もが目指す基準を打ち立てた。

The No. 7 Sonnerie at Phillips
この仕上げを見てほしい。

機構に詳しくない読者のために補足すると、グラン・プチ・ソヌリとはチャイムを鳴らす時計のことで、正時ごと、または正時と15分ごとにチャイムを鳴らす機能を持ち(リクエストに応じて現在時刻を鳴らすことも可能)、さらにサイレントモードも備えている。この時計はふたつの輪列を備えており、ひとつは時刻表示用、もうひとつはチャイム機構用で、チャイムの動力を引き出す際に振り角や精度が低下するのを防いでいる。現在の複雑時計の分野を見渡しても、デュフォー氏が32年前に達成したことを再現できるブランドはほんのひと握りしか存在しない。またデュフォー氏は、オーデマ ピゲからパテック、IWCまで、誰もが複雑機構で互いを凌駕しようと競い合った時代にこれを成し遂げたのだ。

グラン・ソヌリを名乗れるブランドはほんのわずかであり、製造や組み立てを行えるブランドとなると、おそらく両手で数えられる程度だろう。昨年、ル・サンティエにあるブルガリのマニュファクチュールを訪れた際、私はソヌリ工房にいる4人の時計師のうちのひとりと話をする機会があった。そこで私は、ソヌリに携わる職人が世界にどれほどいるのか、ブランドではなく個々の人の数について尋ねてみた。彼は天井を見上げながら、自分が知っている名前を数え始めた。そして「10人くらいですかね」と、答えというよりはむしろ質問のように呟いた。すごい。

Photo Courtesy Phillips
デュフォー氏の協力のおかげで、フィリップスは彼が手がけた8本のソヌリを記録した表を提供してくれた。No.2とNo.8(どちらもホワイトゴールド製)が同じダイヤルデザインかどうかについては未解決の問題があるが(1本は未公開)、デュフォー作のソヌリはどれもユニークピースであることはおそらく間違いないだろう。1992年に発表されたあと、デュフォー氏は1999年にきわめてモダンなサファイアクリスタル製ダイヤルを備えた新しいモデルを発表した。8本のうち3本がこの形式で製造され、それぞれ異なるタッチが加えられている。

パテックやオーデマ ピゲといったブランドの修復師やコンサルタントとして長年従事したのち、デュフォー氏は1982年から1988年にかけてオーデマ ピゲのために5本の素晴らしいグラン・プチ・ソヌリの懐中時計を製作した。そのうちの1本が、クルマのドアに挟まれてボロボロになってしまったという不幸なエピソードがある。伝説によれば、この出来事が、デュフォー氏が自らの名を冠した時計をつくり、作品を信頼できる顧客に確実に届ける動機になったという。少なくとも、もうクルマのドアに挟むようなことは避けられるだろう。

Dufour Grande Sonnerie
フィリップに出品されるNo.7 ソヌリ。

マーケティングの勘所をしっかり押さえたデュフォー氏は、注目を集めるためにはマーケットにないものをつくらなければならないと考えた。世界でもっとも難しい複雑時計のひとつを腕時計の形にすることは、確かに重要なことだ。彼はムーブメントを小型化するために3年の歳月を費やし、ついに完成させたのがこの時計である。

デュフォー氏は、自分の業績についてウォッチメイキングの歴史のなかで特別なものでも秘密のものでもないと明言している。彼は伝統的なウォッチメイキングの基礎の上に立つことに大きな誇りを持っている。この時計は、初期のヴィクトラン・ピゲのエボーシュやほかのジュウ渓谷を出自とする時計メーカーによく似ている。操作は驚くほどシンプルで、リューズで2方向に巻き上げ、計時またはチャイム機構を作動させ、リュウズに仕込まれたボタンを押下することでミニッツリピーターを作動させるというものだ。

Dufour Grande Sonnerie
No.7のこの仕上げをご覧いただきたい。

もっとも驚くべきディテールのひとつは、この時計が2016年に仕上げられたということだ。この秋、フィリップス・ジュネーブでこれまで知られていなかった新作が登場し、この時計にまつわる研究に変更が生じたため、デュフォー氏が製造したデュアリティの総数についてネット上で議論が起きている。しかしソヌリに関してはそもそも8本のエボーシュしか製造されていない。それらはすべてケースに収められ、所在がすべて確認されている。

私は今年の初め、2本のデュフォー作のソヌリ(No.5とNo.7)を隣り合わせに、しかも同じコレクションから見るという、一生に1度あるかないかのチャンスに恵まれた。この“ユニークかつクラシック”なケースデザインと、一般的なクラシックケースデザイン、そしてフィリップスの研究で言及された“アップデート”ケースデザインの違いを目撃する絶好のチャンスでもある。

Two Dufour Sonneries
より伝統的なNo.5のソヌリを見ると、ムーン/ブレゲ針やブレゲ数字など、シンプリシティに多く受け継がれたデュフォー初期の美学が垣間見られる。ケースの右側には、“サイレント/サウンド”と“グラン/プチ”のセレクターを操作するスイッチがある。これはソヌリにとってもっとも伝統的なケースデザインであり、フィリップスに出品されるNo.7にも採用されたものである。

Dufour Sonnerie
No. 5のケース。

Dufour Sonnerie No. 7
フィリップスに出品されるNo.7 ソヌリ。

サファイアダイヤルは大胆な試みと言える。実際、デュフォー氏が手がけた時計のなかで、最もデュフォーらしくないデザインかもしれない(彼の製作本数自体が多くないとはいえ)。サファイアダイヤルを備えたNo.7は、ブルースティールの“ヘビースペードとムチ”型の針と、数字入りのアウタートラックを特徴としている。このサファイアダイヤルは、これまで見たなかでも特に視認性が低い部類だが、それゆえにデュフォーが部品のひとつひとつ(ダイヤル面も裏側も)を可能な限り最高の水準で仕上げていることを観察する貴重な機会を提供してくれる。

Dufour Sonnerie No. 7
No.5とNo.7の明らかな違いは(使用されている色を除けば)ケースバックにある。フィリップスのNo.8はオフィサーズケースバックでムーブメントを隠し、保護している。ムーブメントの裏側には、美しく流れるような、それでいて尖ったブリッジと、完璧なジュネーブストライプの施された巨大な平面が広がる。とはいえ、ほとんどの作動部はダイヤル側にレイアウトされているが、通常ソヌリはムーブメントのレバーやブリッジがあまり見えないデザインになっている。この時計は、彼が製作した時計のなかで唯一、オープンダイヤルとヒンジ付きケースバックを併せ持つモデルである。

Dufour Grande Sonneri
フィリップスのNo.7 ソヌリ。

No.5のケースバックはシースルーだが、ダイヤル側は使われている色以外にも微妙な違いがある。これは “アップデート”版のケースデザインで、ミドルケースにはスライドレバーがない。その代わり、ヒンジ付きベゼルの下にレバーが隠されており、クリーンなケースデザインに仕上がっている(その一方で、ケース構造は大幅に複雑化している)。

Dufour Sonnerie
今週末フィリップスで発表されるこのモデルの予想落札価額は、リシャールミルスーパーコピー優良サイト“200万ドル(日本円で約3億1300万円)超”という。狂気としか思えないが、たとえそれをわずかに超えた程度であれば、この時計としては破格値だろう。この時計のピンクゴールドバージョンは1995年にブルネイのスルタンに納品され、2021年にA Collected Man(ACM)が763万ドル(当時の相場で約8億3700万円)で販売した。いまはマーケット事情が違うため、この時計がどうなるかを推測するのは難しい。F.P.ジュルヌの史上2番目の腕時計は、ACMのデュフォーを上回り、独立系ウォッチとして史上最高額で販売された。F.P.ジュルヌの歴史にまつわるストーリー性が幅広い層に訴求したのかもしれない。いずれにしても、フィリップスは週末が終わってもトップの座を守り続けるだろう。

グランドセイコーからSBGH349 “氷瀑”が新登場

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グランドセイコーは、伝説的な自動巻きムーブメントであるグランドセイコー9Sを搭載したオリジナルウォッチの25周年を記念し、1998年当時の店頭で見かけたような37mmケースの限定モデル2種を発表した。その後、今年初めに新たな37mmサイズのエバーブリリアントスティール製ケースを採用したオマージュモデル、“SBGH347”を発売。このモデルは限定版ではなく、ハイビートの9S85ムーブメントを搭載し、新しい不規則なストライプ模様のアイスブルーダイヤルを特徴としている。そして今回、このケースサイズや素材が好みに合わない方のために、同じムーブメントとダイヤルを備えた40mmの高強度(ブライト)チタン製ケースの新オプションを発表した。

SBGH349
グランドセイコーの得意とする“優れたダイヤルをなじみ深いケースに収める”手法が光るこの新モデルは、ケースサイズが40mm、厚さ13mm、ラグからラグまでが46.6mmである。内部には自動巻きハイビートムーブメントが搭載され、3万6000振動/時の高精度を実現し、約55時間のパワーリザーブを誇る。またラグには穴が設けられており、ブレスレットの交換が容易になっている。パテックフィリップ コピー販売おすすめ優良サイトまたひとつ魅力的な新作として登場した本作の価格は101万2000円(税込)と手ごろであり、2025年1月に発売予定だ。

我々の考え
今年の初めに日本で行われたプレビューでこの新作を目にしたが、きわめて目を引くラインナップのひとつだと感じた。感想はさておき、グランドセイコーは優れたダイヤルバリエーションを次々と追加しており、コメント欄では37mm派と40mm派で意見が割れることが多いが(また議論が再燃するのが楽しみだ)、異なるケース素材で両方の選択肢が用意されるのは悪くないことだと思う。個人的には、40mmバージョンは厚みのある13mmケースとのバランスがよく、高強度チタン素材によってその厚みがうまく抑えられているように感じる。

基本情報
ブランド: グランドセイコー(Grand Seiko)
モデル名: ヘリテージコレクション 氷瀑
型番: SBGH349

直径: 40mm
厚さ: 13mm
ケース素材: 高強度(ブライト)チタン
文字盤: ストライプ模様のアイスブルー
インデックス: ポリッシュ仕上げのアプライド
夜光: なし
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: 高強度チタンブレスレット、ワンプッシュ三つ折れクラスプ

SBGH349
ムーブメント情報
キャリバー: 9S85
機能: 時・分表示、センターセコンド、日付表示
パワーリザーブ: 約55時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 3万6000振動/時
石数: 37
クロノメーター: なし、平均日差+5秒~-3秒
追加情報: 耐磁性能4800A/m

価格 & 発売時期
価格: 101万2000円(税込)
発売時期: 2025年1月発売予定
限定: なし

SWATCH X VERDY~イタリアの芸術祭典「BIENNALE ARTE 2024」 で日本の有名グラフィックアーティストVERDYとのコラボレーションを発表

Swatch はこのたび、きらめくアートのインスタレーションとリミテッドエディションウォッチを組み合わせた特別なプロジェクトとして、「VICK BRONZE BY VERDY 」を発表しました。


高い評価を得ている日本の現代グラフィックアーティストとアイコニックな時計ブランドがコラボレーションを展開。VERDY の最も有名なキャラクターのVick を迎え、アート作品とコレクターズアイテムを制作しました。

VICK との出会い
パンダとウサギをミックスしたキャラクター。ポジティブで平和を愛するパンダと、長寿と豊かさを象徴するウサギのそれぞれの特性からインスピレーションを得て誕生しました。音楽をこよなく愛するVick は、特にパンクが大好きで、お腹にはシンボルのアナーキーロゴが刻まれています。これまでのVick はモノクロでしか登場しませんでした。今年の「Biennale Arte」では、Vick が新たに色味をまとってデビューしました。

文字盤とブロンズカラーのウォッチのストラップの上に登場したVERDY のアイコニックな初代キャラクターは、Swatch for Biennale Arte 2024のために特別に依頼した、大きなアートインスタレーションとなっています。

ウォッチでもあり、アート作品でもあるというVick のスタイルや表現は、大人になっても遊び心を忘れないことの大切さを思い出させてくれます。

34mm のGENT モデルのこのウォッチは、スタイリングを邪魔することなく、どんなサイズの手首にもフィットします。Vick にフィーチャーしたブラックとゴールドカラーの豪華なパッケージでお渡しするこちらのSwatch アートスペシャルは、VERDY の真のファンの方なら絶対に手に入れたい一品となるはずです。さらに、Vick の舌の部分が毎日オレンジ、レッド、ピンク、イエローのサイクルで色が変わる" 秘密 " のディテールも魅力です。


VICK FOR SWATCH: ウブロ スーパーコピー人生の喜び – そしてアートへの愛!
ヴェネツィアのBiennale Arte 2024 のメインパートナーであるSwatch は改めて今回、VERDY のイマジネーション豊かな作品をセンターステージのGiardini に招き、これまでとは一味違う革新的なアプローチをとっています。

[VERDY]:VERDY は日本で最も有名なアーティストの一人であり、代表的なプロジェクトに「Girls Don’ t Cry」、「Wasted Youth」、そして彼のキャラクター「Vick」、「Visty」などがあります。大阪生まれで現在は東京を拠点として、映画、スポーツ、ストリートウェア、高級ファッション業界で世界の著名人と多数の作品を生み出しています。

「Biennale Arte 2024 」の会場では、ウォッチに描かれているVick と同じく独特な色合いで、ポジティブな、そしてあたたかくもてなす表情に少し茶目っ気をのぞかせた4 メートル大のVick のブロンズカラーのフィギュア、Giardini を訪れる方々を待っています。
これはSwatch が願ったまさにユニークなアート作品であり、Biennale Arte でSwatch がこれまでに発表してきたプレゼンテーションの定番となっている大型プロジェクトの一つです。

今回のコラボレーションは、現代アートを愛する人々や、Swatch のポジティブで挑発的なアプローチを愛する方の間で話題の的となることは間違いありません。「VICK BRONZE BY VERDY 」は、ウォッチとアートワークの形をとりながら、Swatch らしい軽快で楽しいアプローチと、VERDY が作品に込めるポジティブなエネルギーが映し出され、見る人の反骨的な一面を呼び覚ますようなアイテムです。

watch は腕元に優れた傑作を、そしてより多くの方に、より多くのアートをお届けすることに取り組んでいます。今回の「VICK BRONZE BY VERDY」 による特別なコラボレーションは、創造性、生きる喜び、ポジティブな挑発に焦点を当てたSwatch の姿勢を映し、両ブランドを見事に描いています。

VERDY のアートは、「Biennale Arte 2024」 のような有名なアートショーでグラフィックアートの位置づけを高め、また新しい世代のアーティストや美術愛好家にインスピレーションを与え、さらにはすべての人の中にある子どもの心を解き放つ作品です。


VICK BRONZE BY VERDY


【お問い合わせ】
スウォッチ コール
0570-004-007


[SWATCH]
スイスメイドの積極的な挑発と生きる喜び。1983 年の創業以来、Swatch は時計業界に変革をもたらしてきました。時代精神を常に反映した印象的なデザインで、Swatch は世界で最も指導的な時計メーカー、最も人気のあるブランドの一つで、自らに忠実な姿勢をずっと貫いてきました。定期的にリリースされる新モデルやスペシャルコレクションでSwatchはたびたび時計ファンを驚かせています。Swatch の思考や活動が革命的であることは、早期からBMX やスケートボード、サーフィンなどのアクションスポーツに関わってきていることにも証明されています。上海のSwatch Art Peace Hotel は、Swatch のアートへの愛を体現し、世界中のアーティストが集まる場を提供しています。

今の音

フレデリック・コンスタント日本初のブティック「FREDERIQUE CONSTANT BOUTIQUE TOKYO(フレデリック・コンスタント ブティック 東京)」が2023年10月20日(金)に東京・銀座の「CITIZEN FLAGSHIP STORE TOKYO(シチズン フラッグシップストア 東京)」内にオープンします。「FREDERIQUE CONSTANT BOUTIQUE TOKYO(フレデリック・コンスタント ブティック 東京)」は2023年の今年、パネライ スーパーコピーブランド創立35周年を迎えることを記念し、国内初、またアジア地区初となる新コンセプトのブティックです。

 「FREDERIQUE CONSTANT(フレデリック・コンスタント)」は「手の届くラグジュアリー」をブランドコンセプトに1988年の誕生以来、より多くのお客様へ高品質で手の届く価格のスイス時計をお届けしています。

FREDERIQUE CONSTANT(フレデリック・コンスタント) フレデリック・コンスタント日本初のブティック「FREDERIQUE CONSTANT BOUTIQUE TOKYO(フレデリック・コンスタント ブティック 東京)」が2023年10月20日(金)東京・銀座にオープン
■FREDERIQUE CONSTANT BOUTIQUE TOKYO

 高級感があり上品な街、銀座。洗練されたブティックが立ち並ぶその地に相応しい、国内初のフレデリック・コンスタント ブティック 東京がオープンします。クラシカルエレガントをデザインコンセプトとするフレデリック・コンスタントならではのブティックコンセプトを採用しました。細部までこだわった素材を用いて、繊細な時計との調和を図り、配色や展示の見やすさを心掛けました。高級感と品質を強調しつつ、お客様に上質な体験を提供することを目指します。

 ブランドのクレストをモチーフとしたエントランスを入ると、最新のディスプレイを導入した、ゆったりと時計をご覧いただける空間が広がります。路面側のモニターからはフレデリック・コンスタントの世界観あふれる映像が映し出され、道行く人の目を引く演出も。人気モデルをはじめ、日本限定モデルやマニュファクチュールモデルなど多彩なコレクションを展開しています。時計知識豊富で経験豊かなスタッフがお客様をお迎えいたします。ぜひ、ブティックならではの新しい出会いをお楽しみください。


■FREDERIQUE CONSTANT BOUTIQUE TOKYOオープニング キャンペーン

開催期間:2023年10月20日(金)~11月30日(木)

 フレデリック・コンスタント時計をご購入のお客様へオリジナル ウォッチケースをプレゼントいたします。本革製ネイビーカラーの携帯用ウォッチケースです。オープンを記念してご用意しました。

*数に限りがございます。なくなり次第終了とさせていただきます。


■ブティック情報

FREDERIQUE CONSTANT BOUTIQUE TOKYO(フレデリック・コンスタント ブティック 東京)
〒104-0061 東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 1F CITIZEN FLAGSHIP STORE TOKYO内
電話番号:03-6263-9987
営業時間:店舗 10:30-20:30 / 修理工房 10:30-19:30
定休日: GINZA SIXの休業日に準じます

CITIZEN FLAGSHIP STORE TOKYO:https://citizen.jp/flagshipstore/


■フレデリック・コンスタントについて

フレデリック・コンスタントは、1988年に創業したスイス・ジュネーブを本拠地とする時計ブランドです。「Accessible Luxury/手の届くラグジュアリー」をブランドコンセプトに創造性と卓越した価値を提案するため革新を続けています。クラシカルエレガントをベースに現代的なエッセンスを加えた高品質なコレクションが揃います。最新の設備と豊富な器材を使用し、設計から組立、品質管理などの工程を自社工場で行う体制を整えているマニュクチュールです。2004年以降、31種類もの自社製キャリバーの開発、製造、組立を手がけています

https://frederiqueconstant.jp

■35周年記念トゥールビヨンモデルの初披露

 ブランド生誕35周年を記念して世界35本限定で製作されたトゥールビヨン マニュファクチュール モデルが初披露されます。自社開発トゥールビヨンが39mmのプラチナケースに収められ、メテオライト文字盤に6時位置の大きな開口部からトゥールビヨンが覗く、モダンデザインのモデルです。

クラシック トゥールビヨン マニュファクチュール
Ref.FC-980MT3HPT
ケース径:39.00mm
ケース厚:10.99mm
ケース素材:プラチナ
ストラップ: アリゲーター
ムーブメント:自動巻き、Cal.FC-980、38時間パワーリザーブ、毎時28,800振動
仕様:時・分・秒表示、トゥールビヨン、メテオライト文字盤
価格:8,547,000円(税込)

FREDERIQUE CONSTANT(フレデリック・コンスタント) フレデリック・コンスタント日本初のブティック「FREDERIQUE CONSTANT BOUTIQUE TOKYO(フレデリック・コンスタント ブティック 東京)」が2023年10月20日(金)東京・銀座にオープン
■FREDERIQUE CONSTANT BOUTIQUE TOKYOオープン記念:2モデル

スペインとアブダビからオープンを記念して、スペシャルモデルが特別に入荷しました。


(1)スペインのアーティストFELIPAOとのコラボレーションモデル。
FELIPAOの多面体モチーフが特徴の文字盤、小さな彫刻「メニーナ」が付属。

ハイライフ COSC
フレデリック・コンスタント X フェリパオNFT限定モデル
Ref.FC-303F4NH6B
ケース径:41.00mm
ケース厚:10.84mm
ケース素材:ステンレススチール
ストラップ:ステンレススチール、替えラバーストラップ付属
ムーブメント:自動巻き、Cal.FC-303
仕様:時・分・秒表示、スペインモデル、NFT彫刻「メニーナ」付属
限定:世界限定100本(フレデリック・コンスタント ブティック 東京用に2本入荷)
価格:407,000円(税込)

FREDERIQUE CONSTANT(フレデリック・コンスタント) フレデリック・コンスタント日本初のブティック「FREDERIQUE CONSTANT BOUTIQUE TOKYO(フレデリック・コンスタント ブティック 東京)」が2023年10月20日(金)東京・銀座にオープン
(2)アブダビスペシャルモデル
アラブ首長国連邦アブダビにあるヤス・マリーナ・サーキット独自のカラーを用いた文字盤が特徴のアブダビスペシャル。

ハイライフ クロノグラフ オートマチック
アブダビ スペシャル
Ref.FC-391TS4NH6B
ケース径:41.00mm
ケース厚:14.22mm
ケース素材:ステンレススチール
ストラップ:ステンレススチール、替えラバーストラップ付属
ムーブメント:自動巻き、Cal.FC-391
パネライ コピー仕様:時・分・秒表示、クロノグラフ
限定:世界限定100本(フレデリック・コンスタント ブティック 東京用に1本入荷)
価格:550,000円(税込)

シャネルの時計におけるクリエイションを担う。

ラ・ショー・ド・フォンで外装製造を極め続ける同社の、J12に代表される外装を多彩に生み出すその実力に迫った。

2000年の登場以来、瞬く間に時計界のアイコンになったJ12。機械式時計×セラミックというカテゴリーにおいて高級感を確立した時計であり、それを叶えた背景にはスイス、ラ・ショー・ド・フォンにある自社工房の存在がある。G&Fシャトランを前身とするこの工房は、シャネルによる買収以前はケースやブレスレットなど外装の専門工場だったが、長年にわたる設備増強によって現在では自社製ムーブメントの設計・組み立て、ジュエリーウォッチのジェムセッティングまでを賄う一大マニュファクチュールとなった。といっても、シャネルにおいて“マニュファクチュール”という言葉が示すものは他のメーカーとは異なるかもしれない。このメゾンには確かなアイコンと現在も続くクリエイションがあり、それを時計において表現するための担い手が“マニュファクチュール”なのだ。今回は初めて現地取材の機会を得たため、その全容をお伝えしたい。

極上シャネルスーパーコピー時計代金引換専門店そら~のマニュファクチュールとは?〜外装〜
メジャーコレクションの外装パーツをほぼ内製する工房
フランス最高峰のメゾンらしく、パトロネージュの精神を重んじるシャネルは、自社の基幹ファクトリーでさえも前身の社名を残している。スイスの名門G&Fシャトラン(以下、シャトラン)は1947年に2人の兄弟によって設立された工房だ。1987年、シャネルが初めて製造した腕時計・プルミエールの外装を手掛けたシャトランとの協業をきっかけに、シャネルのクリエイションを時計として具現化できることを証明。1993年にはシャネルがシャトランを買収したことでシャネルの自社マニュファクチュールとして歩みはじめ、生産を強化するために設備増強がスタートする。1997年、8000㎡の工場を設立し、2000年にはJ12を発表。2012年、ファインジュエリー工房の増設で1万4000㎡に拡張した。2016年にはウォッチメイキングのもうひとつの軸である自社キャリバーを発表し、Cal. 1の設計、組み立てを手掛けるようになる。

現在、シャネルのマニュファクチュールでは60種類以上の職種で約480名の社員が働く。多くが9年以上勤務していて、なかには30年以上勤める方も少なくないというから、いかに労働環境が整備され、なによりシャネルで行われていることが業界でも最高峰のことであるかという証左だろう。なお、この1万4000㎡に及ぶ大きな工場で用いられるエネルギーの12〜17%は太陽光パネルによって賄われているそうだ。

このように大型の工場内では、シャネルにおいて中〜大シリーズにあたるウォッチコレクションのパーツのほとんどが内製されている。文字盤やパッキン、風防のガラスといった特殊なパーツはサプライヤーからの供給となるが、セラミックやステンレスはもちろん、チタンやゴールドまであらゆる素材をここで加工し、ケースやネジのみならずブレスレットのバックルに至るまでを製造する。実はブレスレットは時計パーツのなかでも独自開発が困難でコストも高くつくため、内装しているメーカーは非常に稀だ。そこまでこだわるのは、シャネルがファッションメゾンであることが大きく影響しているだろう(なお同社のそうした側面に焦点を当てた記事はマライカ・クロフォードによるこちらを読んで欲しい)。装身具としての時計に欠かせないブレスレットの出来を、シャネルは自社でコントロールできるのだ。

他社も買い求めるセラミックのハイエンドな品質

J12 キャリバー 12.1 132万円(税込)

高耐性ブラックセラミックケース、38mm径、12.6mm厚。自動巻きCal. 12.1搭載。約70時間パワーリザーブ。200m防水

J12 キャリバー 12.1 132万円(税込)

高耐性ホワイトセラミックケース、38mm径、12.6mm厚。自動巻きCal. 12.1搭載。約70時間パワーリザーブ。200m防水

今回の訪問で何より確認したかったのがセラミックの製造についてだ。旗艦コレクションであるJ12で用いられるセラミックは7つの工程を経ることでシャネルらしい黒と白の色を得る。①細かいパウダー状の原料を日本から買い付け、②ドイツの傘下企業でバインダと混ぜて粒状に加工する。なお、この原料の粉はシャネルのためだけに開発されたもので、ホワイトセラミックの独自の白さの秘訣でもあるという。シャネル自社製セラミックケースがユニークなのは、ここから③インジェクション(射出)成型によって一気にケースの形状に整えること。同社でもかつては焼成後に切削加工を行ってケースをシェイプしていたが、現在ではその必要がないそうだ。④焼成前の準備として溶剤に浸すことでケースの素からバインダを除去。衝撃を与えると崩れ落ちてしまうほどもろい状態だが、この時点でほぼ最終的なケース形状に整っている。⑤ケースは約1300〜1400℃の炉で焼成され、約30%の体積収縮が起こり、その後最終的な仕上げの工程へ移る。⑥ケース表面に研削を施して形状のニュアンスを強調するように調整し、⑦ポリッシングで輝きを与えていく。

最後のポリッシングの工程では、石鹸水と研磨粉、添加剤が加えられた釜の中でケースが12時間にわたってコロコロと回される。これによりJ12特有の鏡面が生まれるのだが、シャネルでは微妙な仕上げの違いによって100以上のレシピを保有するという。これは、すべてのパーツで同じ見た目を与えるためには微妙に異なる仕上げをする必要があるからで、まさに独自に築き上げたノウハウだと言える。

バインダと混ぜて作られたセラミックの原料。

インジェクション成型で整えられたケースの素は、タワーのように並べられて一度に数百個ずつ炉の中で焼成される。

できあがったケースは全数が検査の対象だ。その後、ケーシングされ独自の厳しい基準に照らしたテストが行われる。J12では200m防水を叶えるための厳格な防水テストを課すモデルもある。

なお、本工房は世界で3社しかない規模で最高峰セラミックの品質を叶える工場であり、ここで製造されたセラミックは他のスイスメーカーも買い求めている。それほど彼らのセラミックが特別なのは、上で説明した①、②、⑦の3つの工程をすべて社内で管理できているから。そしてなおJ12のセラミックが特別なのは、独自のインジェクション成型によってより複雑なケース形状を実現できるようになったことが最大の理由だ。シャネルでもかつては焼成と切削を組み合わせてケースを製造していたというから、現在までの進歩が目を見張るものであることが分かるだろう。インジェクション成型の質が向上した近年、よくよく見るとミドルケースの形が変わり、裏蓋の取り付け部分に角が与えられてメリハリの効いた精度の高い形状へと進化している。

多品種生産を叶えるためのクリエイションの要は切削加工の精度

シャネルでは現在、伝統的なプレスによる加工と切削を使い分けてパーツ製造を行っている。とりわけユニークなのが素材から直接削り出す切削加工だ。通常は棒材などのマテリアルを旋盤の軸にセットして削り出しを行うことが多いが、この工房では機械加工の精度を極限まで高めたことで難しい形状のパーツほど直接削り出しを選択するのだという。シャネルで許容される公差は1000分の1mmほどで、プレス加工でこのような精度を得ることは難しい。シャネルはこの方法を取ることで工作精度が得られる上に“時間の節約になる”と語っており、だからこそ例えばプルミエールのブレスレットのような細かく複雑なパーツの製作が可能になったのだろう。

元々同社では、ブレスレットとクラスプを1本の棒材から削り出して作っていたことからこうした工法が発達したというが、ここでは1つの旋盤で90種類のツールを用いることができ、170種類のパーツを削り出すことが可能だそうだ。33名のスタッフがこのセクションに従事して、多品種から構成されるシャネルのウォッチコレクションを具現化する。なお、これは顧客ごとにパーソナライズされたものを提供するというオートクチュールの発想に連なるシャネルの生産スタイルである。もちろん、それとほぼイコールと言える時計は同社がハイエンドに位置づけるオート・オルロジュリーだろう。通常コレクションのラインナップとでは作り込まれるディテールには大きな差があるけれども、それでもシャネルの時計が多品種で作り分けがなされていることに驚かされるはずだ。

シャネルが1987年、一番初めに手掛けたウォッチであるプルミエール。例えばブレスレットは312のパーツで構成されており、1つ1つのリンクは1.5mの棒材からダイレクトに切削される。ちなみに1つのリンクの切削に2分40秒が必要だという。

株式を保有する独立系ブランドとのコラボレーションがもう1つの製造の軸
なお、シャネルの製造体制が特殊なのは内製と外注を巧みに使い分けていること。こう書くと平凡に見えるかもしれないが、彼らがパートナーに選ぶのは一流どころだけで、ケニッシやローマン・ゴティエ、モントル ジュルヌ、今年からはMB&Fなどが名を連ねる。シャネルが元々備えていた製造能力は生かしながら、多くの独立系メーカーと協業関係にあるのがユニークなのだ。こうしたパートナーに発注するパーツは「内製するよりも彼らとのコラボレーションのもとで作った方がよい結果になる」と工場長が語るようなクオリティのものばかりで、「内製すればするほど“真のウォッチメーカー”と呼ばれることがあるが、自分たちのできることに集中してクリエイティビティを発揮する必要があるというのがシャネルの考え方」と理念を示してくれた。

なお、ご存知のとおりケニッシからはJ12に用いるCal. 12.1のベースムーブメントの供給を受けるほか、オート・オルロジュリー用のハイエンドなムーブメントのパーツの一部はローマン・ゴティエから、そしてハイエンドモデルの文字盤にはF.P.ジュルヌ傘下のカドラニエ・ジュネーブ製のものを採用することもある。このように各フィールドで最高峰のパートナーと組みながら、他のどこにもないクリエイションのためにシャネルは自社のリソースを費やすのだ。

Jack Daniel's

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バレンタインに妻が買ってくれたジャックダニエル
少しだけ残しておいたので最後はラッパ飲み!

今の音

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The Rolling Stones / Exile On Main St

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